インドでは、カレーを頻繁に食べる習慣があるため、アルツハイマー病の発症率が他の国に比べて低いと言われています。もちろん、食生活以外にも要因はありますが、このデータは興味深いものです。カレーには、ターメリック(ウコン)をはじめとした様々なスパイスが含まれています。このターメリックの主成分であるクルクミンが注目されています。クルクミンには、抗酸化作用や抗炎症作用があり、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβの蓄積を抑制する可能性があると報告されています。動物実験や一部の臨床研究では、クルクミンが記憶力を改善する可能性があるという結果が出ています。
さらに、カレーに含まれるクローブやシナモンなどのスパイスも、血流改善や抗酸化作用を持つと言われています。これらが組み合わさることで、脳の健康維持に一役買っているのかもしれません。カレーには、スパイスだけでなく多くの栄養価の高い食材が含まれています。例えば、玉ねぎやにんにくにはアリシンという成分が含まれており、これが血液をサラサラにし、血流を良くする作用があります。また、トマトやヨーグルトを加えることで、ビタミンや乳酸菌を一緒に摂取できるのもカレーの魅力です。
カレーは比較的簡単にアレンジでき、忙しい日でも栄養をしっかり摂れるメニューです。例えば、野菜をたっぷり使ったヘルシーカレーや、豆類や魚介類を加えたカレーなど、工夫次第で様々なバリエーションを楽しめます。私は、ヘルシオ・ホットクックの自動調理でカレーを作る事が多いですが、それすら時間がないときのために、無印や業務スーパーでレトルトのカレーをいろいろ買い揃えて常備しています。そのまま食べるのではなく、その中にトマトやほうれん草、煮大豆、サバ缶などを追加してしっかり栄養を強化します。ご飯を玄米にするのもおすすめです。それでも5分ぐらいしかかからないので、疲れた日にはおすすめですよ。