先日ネットを見ていたら、「買って後悔した家電リスト」にルンバが挙がっていました。私にとっては、あり得ないことで、こんなに「買ってよかった」と思う家電はありません。ですが、考えてみれば、5年ほど前に初めてルンバを購入したとき、「これは使えない、自分で掃除したほうが早い」と感じ、一旦は倉庫に眠らせていたのです。ところが、ある時ふとまた使い始めたところ、本当に素晴らしいと感じるようになりました。昔、子供の頃にドラえもんがいたらいいなと思っていた人も多いと思いますが、今はまさに「ドラえもん」がそばにいるような時代です。ありがたいことに21世紀に入り、そんな未来が現実になりました。ルンバはボタン一つで部屋中をきれいに掃除してくれます。ホットクックは材料を入れるだけで素晴らしい料理を作ってくれます。ChatGPTは仕事や趣味の相談にのってくれるし、仕事を頼めば見事にこなしてくれます。
こんなドラえもんのように優れたロボットたちに囲まれて生活しているのに、うまく使えない人が多いのはなぜでしょうか。おそらく、私が最初にルンバに感じたように、「掃除はしてくれるけど時間がかかりすぎる」「これなら自分でやったほうが速い」と思うのかもしれません。しかし、毎日使ってみると、多少時間がかかっても、隅々まで丁寧に掃除してくれるのが分かります。ルンバが掃除してくれている間に、私たちはネットで買い物をしたり、ドラマを見たり、新聞を読んだりと、好きなことができます。ホットクックも、ジムに行く前に材料を入れてスイッチを押しておけば、帰ってくる頃には完璧に料理が出来上がっています。結局、ロボットに仕事を任せることで、浮いた時間を有効活用できるから便利なのです。また、ロボットは手抜きをしないので、こちらが驚くほど丁寧に仕事をこなしてくれます。ホットクックでは、作り方を知らない料理も簡単にできてしまいます。
今はAIが登場して生活が大きく変わりつつある変革期なので、まだ手を出していない人も多いかもしれませんが、昭和初期の炊飯器の普及と同じく、スイッチひとつでご飯が炊けるようになった時代と考えれば分かりやすいかもしれません。それ以前はかまどで火をおこしてご飯を炊くのは一苦労だったと思います。洗濯も、全自動洗濯機の登場でボタン一つで洗えるようになりました。このような技術の進化によって、私たちはどれほど自由な時間を確保できたでしょうか。これからは掃除や料理もロボットがしてくれるし、仕事の大半をAIが担うような時代が到来します。私たちはその恩恵に感謝し、余った時間を有意義に使うべきです。浮いた時間をレジャーに使ってもいいですし、他の仕事にあてても良いでしょう。今、私たちは時代の新たな変革点にいるのだという自覚が必要です。
ホットクックで作ったアクアパッツァ。白身魚とムール貝のワイン蒸しとでも言いましょうか、イタリアンだと思います。ホットクックのレシピ本を参考に適当に材料を入れて、ボタンひとつで出来上がりました。材料は閉店前のイオンで1パック180円で売ってあった鯛の切り身。本来なら丸ごと1匹の方が映えると思います。