むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 胆嚢摘出後の下痢を治す薬

    船井電機が倒産したとニュースにありました。残念ですね。私が高校・大学の頃はステレオやミニコンポを買うのが夢だった時代がありました。当時、SONY, アイワ、パイオニア、山水、ケンウッドなどが競って魅力的なオーディオを出していました。その中にフナイもあったような気がします。実はいま私の自宅のテレビはフナイです。5年ぐらい前に買い替えた時、ベスト電器に行って展示しているのをみて、ゴチャゴチャした機能はいらないけど、WifiにつながってYouTubeやNetflixなどが見られるテレビがほしいと言ったら、店の人に勧められました。それまでフナイが液晶テレビを作っているのを知りませんでしたが、懐かしいメーカーだなと思って、買ってみたのです。いまだに機能的に十分だし、使いやすくて全く問題ないです。ただ、私は一日にテレビをみるのは朝の天気とニュースで10分程度だけです。

    さて、話は変わりますが、人間ドッグで腹部エコーをした際に胆嚢にポリープがあると言われた人も多いと思います。胆嚢ポリープは見つかってもたいてい経過観察(C判定)となることが多いですが、実際はそのサイズによって判定が変わります。10ミリを超える大きさのポリープの場合は胆嚢がんの可能性を考えて胆嚢摘出の手術を勧められます。胆嚢は肝臓で作った消化液を一時的にためておく臓器で、手術でとっても特に問題ないとされています。ちょうど盲腸みたいに、外科の先生は気軽に切除を勧めます。

    ところが、胆嚢を切った人のなかで一定の割合で、慢性下痢に悩まされる患者さんがいます。外科の先生に聞いても、胆嚢切除後はそんなもんだ、ということで、それ以上何も進展がないようです。たまたま私のかかりつけの患者さんで胆嚢を切ってから下痢に悩まされているという人が何人もいました。これまであまりそんなことには気づきませんでしたが、確かに食後に腸に消化液が流れ込むタイミングなどがおかしくなり下痢するのは理屈では理解できます。ただ、切った胆嚢の機能を復活させることは難しいので、そんな治療法あるのかと思っていましたが、いろいろと調べてみたら、効きそうな薬があることがわかりました。数年前にそのことに気づいてから、これまで数名に治療をしてみましたが、その薬はたしかに効きます。今日もそういった患者さんが来院され、長年の悩みが解消しましたとお礼を言っていただきました。こちらも喜んでもらって嬉しいです。

    A cozy 1970s Japanese living room with a vintage stereo system setup, including a large wooden stereo console with speakers on each side, a record player, vinyl records, a low wooden coffee table, tatami mats and cushions, a small TV, warm and nostalgic lighting, a green potted plant, and vintage Japanese posters on the walls.

    1970年代のステレオのある居間の風景 ChatGPTにて作画