今週は月曜日が祝日だったため、週明けから毎日忙しくしています。連日100名前後の患者さんが来院されるため、タイミングによってはお待たせする時間が長くなることがあります。できるだけ待ち時間が少なく、スムーズに診察が進むよう努力しています。今月からインフルエンザの予防接種も始まり、さらに時間がかかることもあります。皆様のご協力のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
さて、先日熊本市から「小児の起立性調節障害を診ている医療機関の情報を取りまとめたい」ということで、アンケートにご協力くださいとの連絡がありました。当院では、起立性調節障害に対して漢方治療を行っています。詳しい検査は特に行っていませんが、困っている症状を確認した上で、その方に合った処方を考えて処方しています。病名が同じだからといって、治療が全て同じになるという西洋医学とは異なり、漢方ではそれぞれの体質などを考慮して処方を決めていきます。似た症状の方が服用して効果があったとしても、同じ薬が他の人にも効くとは限りません。このように「同じ病気でも異なる治療法を取る」、これを「同病異治」と言います。
当院では起立性調節障害の患者さんを診療していますが、漢方を服用できることが条件です。もし服用できない場合、治療は難しいかもしれません。
漢方はたいてい粉薬で、独特の味や香りがありますが、それも治療の一環だと思っていただきたいです。例えば、コーヒーを飲むときにその味や香りを楽しむことでリラックス効果が高まるように、漢方薬にもアロマ効果があり、できるだけ味わって飲んでいただきたいと思っています。
しかし、中にはどうしても苦手な方もいるため、いくつかの処方は錠剤も用意しています。お子さんの場合、錠剤ならなんとか飲めるという方もおられるので、その際は錠剤を処方することもあります。錠剤は粉薬を固めたもので、多少の香りは残りますが、水でさっと飲めば問題ないでしょう。ただし、錠数が多くなることがあります。一度に5粒程度、2剤で10粒程度飲まなければならないので、それに問題がなければ治療可能です。
ただし、錠剤で手に入る漢方薬の種類は限られており、その方にピッタリの処方が錠剤にはない場合もあります。その際は、ベストではないけれど錠剤で手に入るものを使うか、粉薬にチャレンジしていただくことになります。お子さんを連れて来られる際には、漢方を服用できるかどうかを確認していただけると助かります。
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