今日も暑い一日でした。とはいえ、10月も後半に入りました。これから冷えてくると、血圧が上がる患者さんが増えてきます。寒くなると血管が収縮して血圧が上がりやすくなるので注意が必要です。高血圧の対策として、食事や運動療法が非常に有効です。
今日は、高血圧の生活改善のポイントについて解説したいと思います。まず、塩分の摂取を控えること。塩分の多い食事は血圧を上げる原因になります。加工食品やインスタント食品、スナック菓子には特に注意してください。普段使う調味料も減塩タイプを選びましょう。次に、カリウムを豊富に含む食材を摂ること。カリウムは体内の塩分を排出し、血圧を下げる効果があります。バナナ、ほうれん草、アボカドなどの食材を積極的に摂取してください。食物繊維が豊富な野菜と果物は血圧の管理に役立ちます。動脈硬化は血管抵抗を大きくすることで血圧が上がります。そこで、動脈硬化の対策としては、飽和脂肪酸を避け、オリーブオイルや魚油などの不飽和脂肪酸を摂ることが推奨されます。これにより動脈硬化を防ぎ、血圧を安定させることが期待できます。血管抵抗を上げるもう一つの要因が皮下脂肪です。肥満は血圧を上げてしまうので、適度な体重を維持することが大切です。BMIを25未満に保つよう心がけましょう。
ストレスも血圧を上げる大きな要因です。ストレスは交感神経を緊張させ血圧があがったりドキドキしたりします。また、副腎からはストレスホルモンが分泌されることで、血圧が上がります。リラックス法を取り入れましょう。交感神経の興奮を鎮め、副交感神経優位にすることで血圧が下がります。深呼吸、瞑想、軽い運動などが効果的です。もともと、ストレスで血圧が上がるのは、ヒトが原始時代に獣や外敵と戦うときに素早く動いたり、怪我をしても素早く止血できるような、生体に備わった防御反応です。これが、現代社会では1日中つづく仕事や家庭のストレスから、病気の原因となっているのです。
これからの季節、血圧の管理がますます重要になります。日々の食事や運動に気を配り、健康的な生活を送りましょう。
Copilotにこのブログをイメージした絵を描いてもらいました