昨日に引き続き、今日も日本中医薬学会に参加しました。昨日は主に漢方の話で、今日は鍼灸が中心でした。私は昔から鍼灸に興味があり、薬を使わずに自分の腕(技術)だけで患者さんを治すことにとても魅力を感じていました。しかし、医学部の世界と鍼灸の世界は近いようでいて、実はとても遠いのです。最近では大学に鍼灸学科が増えてきましたが、以前は盲学校の生徒が鍼灸やあんまの国家試験を取得して仕事をすることが一般的でした。これは日本独特かもしれません。鍼灸は漢方よりも歴史が古く、現在では世界中で広く認知されている医学の一つです。国境なき医師団のような貧困地や自然災害の被災地などに国際援助で行く医療団にも鍼灸チームがあります。電気も何も設備がいらず、針とアルコール綿さえあれば治療できるからです。
今日は、崇城大学薬学部の漢方サークルが九州各地の大学の同様のサークルと共同で一般演題を発表していました。なんと3分の1は日本語、3分の1は英語、3分の1は中国語の発表でした。学生さんたちの中に帰国子女のようにペラペラの人がいるのだと思いますが、とてもきれいな発音で堂々と3ヶ国語で発表しているのを聞いて大変驚きました。日本の将来は明るいかもしれません。
招待講演では中国から高名な先生が来日され、ご講演いただきました。もちろん中国語なので、通訳付きです。私は毎朝NHK中国語講座を聞いていますが、さすがに学会発表の内容は通訳がないとわかりません。もっと勉強して、生で発表内容を理解できたらどんなに楽しいだろうと思いました。学会が終わり、下通りを歩いていたら、歩いている人の半分ぐらい中国語を話している感じです。中国人の方が声が大きいというのもあるでしょうけど、熊本の街も急激に国際化しています。英語と中国語は話せて当たり前という時代がすぐそこです。時代に取り残されないよう、頑張りたいと思います。

パレアで学会があったので鶴屋7階のレストランで昼ご飯。中華そばと魯肉飯。
