むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 生活習慣を変えて、朝から昼ご飯!?

    このところ、理由もわからないくらい毎日忙しくて、午前の診療が1時頃まで終わりません。昼には毎日訪問診療しているので、行き先が複数あったり遠いところまで行く日だと、かなり焦ってしまいます。どんなに急いでも午後の診療に間に合わない。今日も難しい症例などがたくさん来た影響で昼のスケジュールをだいぶ押してしまいました。しかも、2件緊急に往診を頼まれたので、行き先が増えました。最近は毎日がこんな状態で、昼ご飯をゆっくり食べる時間はないものと諦めることにしました。もともと、昼をきちんと食べないと一日体力が持たないと思い、時間がなくてもちゃんと昼ご飯を食べていましたが、もう無理です。

    そこで考えて、昼に食べる量のご飯やおかずを朝食べることにしました。いつも朝はコーヒーと小さなパンを一切れつまむだけです。ただ、5時に起きてハングル講座や中国語講座を聞いたりしているのでご飯を食べる時間はあるのです。ただ、あまりに早朝なので、食べる気がしないのと、パンのように手軽に食べられるものが他にないということで、今のような食生活をしていました。それを改め、眠い朝からなんとかいつも昼にとっているのと同じだけの栄養を摂ることにしたのです。そうすると、いつもの朝の小さなパンを昼に持ってくればトータルでは同じになります。これは、慣れれば絶対体に良いはず。

    弁当だと傷まないように生ものやあまり火の通っていない料理は持っていかず、必然から揚げなどの冷凍ものが多くなります。これが、同じようなものでも朝から自宅で食べるなら、サーモンの刺し身やかつおのたたきなどを混ぜたサラダをおかずにすることも出来ます。ヘルシーメニューです。生活習慣を変えるのは大変ですが、私の場合これに慣れれば昼に往診に行く際弁当を食べずにすぐ出かけられるようになるので、メリットが大きいです。

    Happy Halloween

  • 掃除は楽しい

    毎日忙しいと言いながらも、ジムで走ったあとに施設の掃除機をかけたりトイレ掃除をしています。もはや趣味といっても過言ではありません。クリニックでも、仕事が終わった後にはモップで床を磨きます。2ヶ月毎に業者のワックス清掃が入るのですが、業者のビフォーアフターの差がほとんど分からないくらい、いつもピカピカに保っています。そんな日々を送っていると、歩きながら床の汚れがどうしても目に入ってしまいます。イオンモールに行っても、買い物の合間に床が気になるほどです。

    最近一番気になっているのが老人ホームです。お年寄りは視力が弱く、床が汚れていても気づかないことが多いのだろうと思います。患者さんの部屋を訪問するたび、どうしても床の汚れが気になってしまいます。

    そんな掃除好きなので、クリニックではダイソンの掃除機を使っていますが、chocoZAPでは備え付けのマキタのスティックタイプの掃除機を使います。業務用といえばマキタが定番です。羽田空港などでも清掃員を見かけると、どこの掃除機を使っているのだろうと気になって見てしまうのですが、たいていマキタです。以前からマキタの掃除機に興味があったのですが、chocoZAPで実際に使ってみて、その良さを実感しました。構造がシンプルで、吸引力は決して強くないけれど必要十分。値段も手頃なので、確かに業務用にもってこいです。

    そして最近、私が密かに夢見ているのが、訪問診療の際に老人ホームにマキタの掃除機を持参し、エレベーター内や廊下、そして居室まで掃除することです。

    介護施設ではどこも人手不足が著しく、日雇いの非常勤スタッフで何とか補っているところが多いです。また、東南アジアからの研修生もよく見かけます。介護の現場ではとにかくマンパワーが必要で、介護に集中するために掃除にまで手が回らないのでしょう。ルンバのようなお掃除ロボットもいいのですが、お年寄りの部屋はものが散乱しているので、ルンバでは難しいと思います。いっそのこと、私が右手に聴診器、左手にマキタの掃除機を持って訪問しましょうか。

    先日クマブンシク(キンパ専門店)で買った魔法瓶。幾何学模様じゃないですよ。ハングルのパーツです。お値段1100円、驚きの低価格。毎日使ってますが保温性は悪くないです。

    ちなみにこちらがハングルキーボード(みたことありますか?)ハングルを勉強するときは携帯でもこれを使います

  • 診察のジレンマ

    10月も最終週に入りましたが、暑いですね。朝の始業から最後の患者さんの診療が終わるまでずっと冷房を入れています。冷やしておかないと暑すぎて頭がボーとします。もちろん半袖で仕事しています。昨日は日曜日に久しぶりにいい天気だったので、布団を干したりしました。おかげで布団は軽くふわふわになりましたが、何しろ暑くて眠れませんでした。寝苦しい夜を過ごしました。当分外に布団を干すのはやめようと思いました。この暑さのためか、自律神経のバランスを崩したような患者さんが多い印象です。この期に及んで夏バテなんか、変な感じもしますが、ありだと思います。

    最近、新患が多くて時間がかかります。そのしわ寄せで従来から来ていただいている高血圧などのかかりつけ患者さんに迷惑をかけないようにと思っていますが、どうしても待ち時間が長くなってしまいます。このところ、不本意ながら1時間半くらいお待たせする場合があります。スピードを上げるにも限界です。一人あたりの診察時間をこれ以上短くすると、患者さんの方も1時間以上待ってたったこれだけの診察かと、不満に思われることもあるかと思います。私としては、その短い時間でも神経を集中して、何が必要か、どんな問題があるのか、どう治療するか、フルに考えています。患者さんのお話中に大急ぎで過去カルテを読み返して問題点をチェックしたり、最近新しく処方した薬の副作用は出ていないかなどたくさんのことを考えながら話を聞いているので、ちゃんと聞いてもらっているか不安になるかもしれませんが、聞いています。

    本来なら、一人診察が終わったら、次の患者さんの背景などをカルテでじっくり下調べしてから入ってもらいますが、そんな時間はないので、看護師さんが「〇〇さんどうぞ」と呼んで、実際に診察室に入ってこられるまでの10秒位で予習しています。そんなわけで、毎日ギリギリの線で診療していますが、診察中はできるだけ慌てた雰囲気を出さず、話しやすいようにゆっくりしています。短く切り上げてしまうと、しばらくして薬局から「あの薬をもらい損なった」とか、「実は採血をしてほしかった」と言うことで戻ってこられます。二度手間になると余計に時間がかかります。そうならないように、診察中に全部要望を思い出して話してもらえるように、焦らずゆっくりした雰囲気づくりに努力をしています。

  • マイナ保険証の行方

    先週の日曜が休日当番医だったため、13連勤してやっと日曜日が来ました。土曜は同級生の気のおけない仲間たちと食事会をして息抜きできました。この食事会は同じメンバーが定期的に集まっています。以前はみんな車で来たりタクシーで来たりしていましたが、今回は歩いてきたという人やレンタサイクル(チャリチャリ)で来たという人たちが多く、みんな健康に気を使ってるんだなと思いました。そういう私もチャリチャリを使って行きました。タクシーなど呼んでも来ないから最初からあてにせず、近くにあるレンタサイクル置き場まで歩いていきます。

    今日(2024年10月27日)は衆議院選挙でした。政権交代の可能性もあり、歴史的な一日になるかもしれませんが、街中ではあまり盛り上がりは感じません。ただ、車で出歩いてみたら交通量が少なく、日曜の割にはどこもガラガラだったので、みんな投票に行くなど何かしら忙しい一日だったのでしょう。選挙結果がどうなるかはまだわかりませんが、私たちクリニックにとって大きな影響があるのがマイナ保険証の問題です。現行の保険証を本当に廃止するのかどうかは政権の方針によって変わるかもしれません。

    昨日の食事会で小児科のクリニックを開業している友人が言っていましたが、小児科でマイナ保険証を使う人は月に1人くらいだそうです。それはそうでしょう。乳幼児の顔認証するのは難しいです。私のクリニックでもやっと20%くらいです。政府の計画ではもうすぐ完全移行の予定というのに、まったく普及していないのが現状です。もし完全移行となった場合、今手持ちの保険証の扱いや、新たな資格確認の方法など、様々な対応が必要になるかもしれません。マイナ保険証以外の保険証確認がとても複雑になる可能性があります。高齢者にマイナ保険証を説明するのもすごい手間ですし、暗証番号を3回間違えるとロックされてしまいます。その場合、区役所での手続きが必要になり、保険証の確認ができなくなってしまいます。どう考えてもクリニックの窓口が混乱するのは明らかです。個人的には、現行の保険証システムを維持してもらえると助かります。さて、選挙結果が出て、どのような政策が実施されることになるのか。医療現場としては、その行方を注視していきたいと思います。

    キンパ専門店 クマブンシク

  • 倦怠感は気虚とは限らない

    コロナ感染から回復しても、倦怠感が長引く患者さんが少なくありません。この「コロナ後遺症」の症状に対して、私のクリニックでは朝鮮人参を含む漢方薬を用いて治療を行うことが多いです。朝鮮人参は身体を補う力があり、使用しているうちに徐々に元気を取り戻される方が多い印象です。しかし、一筋縄ではいかないのが「慢性疲労症候群(CFS)」です。これは長期間にわたり倦怠感が続く疾患で、検査をしても原因がはっきりせず、明確な治療法もないため、治療が難しい場合が多いです。そのため、漢方を頼りにご来院される方もいらっしゃいますが、改善には時間を要します。

    漢方医学では、「倦怠感」と一口に言っても、症状や原因が多様であると考えています。すべての倦怠感に同じ処方が効くわけではありません。漢方では「気・血・水」という概念で体のバランスを捉えますが、コロナ後遺症の倦怠感は主に「気虚」と呼ばれる、エネルギー不足の状態であることが多く、こうした場合には朝鮮人参を含む漢方がよく効きます。しかし、近年は単なるエネルギー不足ではなく、他の要因が関与しているケースが増えているように感じます。

    私自身の体験を通しても、気づいたことがあります。仕事で疲れて「今日はきつかったな」と感じることがありますが、振り返ると一日座ってPC作業をしていただけで、体力的にはあまり負担がかかっていないことがあります。このようなとき、朝鮮人参で多少の体力は回復しますが、根本的な解決には至らないことも多いです。そんな時、私は夜にchocoZAPで軽くランニングをします。走る前は「疲れたな」と感じていても、15分程度走ると体が軽くなり、疲労感がすっきりと消えるのです。これはつまり、エネルギーを「補う」だけでなく、「巡らせる」ことで改善する倦怠感もあるということです。

    当院に通う患者さんの中には「体がきつく疲れている」と訴える方がいますが、よくお話を聞くと、仕事もこなしており、夕方にはランニングまでしているという方がいます。どうしてこういうことがあるのか、不思議に思っていましたが、私自身の体験から納得がいくようになりました。こうした患者さんには、エネルギーを補う漢方ではなく、「気の巡りを良くする」漢方を処方したところ、倦怠感が軽減し、日常生活がずいぶんと楽になったとおっしゃっています。

    コロナ後遺症や慢性疲労症候群などの治療では、ただ体を「補う」だけでなく、症状に応じて「巡らせる」アプローチも効果的であると実感しています。今後も一人ひとりの患者さんの倦怠感の原因に合わせた治療を心がけていきたいと思います。