むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 保険適応外の講演こそお宝なのに・・・

    天気予報を見たら今日の熊本は38度の予報でした。9月とは思えない暑さです。しかし今日は訪問診療がない日だったので日中はほとんど涼しい院内で過ごしました。窓の近くに行くとカーテンを閉めていても凄まじい熱気を感じて頭が痛くなります。こんな真夏のような一日ですが、夜はすこし涼しくなり秋の虫の音が聞こえてくるようになりました。県庁のプロムナードのイチョウも薄っすらと黄色く色づいてきました。季節は確かに秋に向かっているのですが、日中の暑さばかりはまだしばらく続きそうなので注意しましょう。

    そういう今日は9月9日で重陽の節句です。祝日でないのが残念です。中国の陰陽哲学で数字の偶数は陰、奇数は陽に分類されており、陽の中でも9が一番大きいので縁起が良いとされます。その9が重なっているから重陽と言われます。五重塔などのてっぺんをみると、輪っかが串刺しになったような形をしていますが、あの輪っかは9つあります。同じ縁起を担いだものです。

    さて、今日は診療のあと日赤でコロナ後遺症の勉強会でした。関西医大の呼吸器内科の宮下教授が来られました。大阪では関西医大と北野病院の2箇所でコロナ後遺症をみているとのことで、患者さんが多すぎて相当先まで予約が埋まっているとのことです。そこでの症例の話や熊本赤十字病院でのコロナ後遺症の話は私が毎日見ている患者さんとほとんど同じ感じでした。私は漢方を中心に模索しているところですが、他の施設でもそれぞれのアイディアで頑張っておられます。困ったことに、保険適応外の情報は講演会で話せない規制があり、肝心なところは聞けずじまいでした。保険適応内の話だったら、エキスパートに聞かなくてもわかっていること。保険外でもこんな治療が効いたとか、よさそうだという情報がお宝なのにそういう勉強をさせてくれない製薬会社の規制には本当にがっかりさせられます。

    Copilotに五重塔を描いてもらいました。てっぺんの輪っかは9個あるでしょうか?