むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 夏も終わり

    いよいよ9月に入り、夏も終わりです。学校も始まり、日常が少しずつ戻ってきました。ツクツクボウシの声が聞こえると、秋の訪れを感じます。朝晩は少し涼しくなり、過ごしやすい日が増えてきました。この時期はウォーキングなどの軽い運動にぴったりの季節です。夏の間、あまりに暑くて運動ができなかった方も多いのではないでしょうか。スポーツの秋です。ぜひ体を動かして健康を維持しましょう。

    さて、健康診断でコレステロールが高いと指摘された場合の対処法について書きたいと思います。まず、コレステロールは体に必要な脂質の一種ですが、血中のコレステロール値が高すぎると動脈硬化や心血管疾患のリスクが高まります。食事、運動、そして必要に応じて服薬を組み合わせることで、効果的にコントロールすることが重要です。

    食事はコレステロール値をコントロールする上で最も重要な要素の一つです。飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む食品(例えば、バター、加工肉、揚げ物など)は避け、代わりにオメガ3脂肪酸を豊富に含む魚や、食物繊維が豊富な野菜や果物を積極的に摂りましょう。特に、精進料理やベジタリアンがよく食べる大豆製品はコレステロールを下げる効果が期待できます。私のおすすめはグリーンカルチャー(通販)で入手できる冷凍大豆ミートです。よく売られている乾燥した大豆ミートよりかなり食感が本物のひき肉に近いので美味しくて満足感が違います。

    運動はコレステロール値の改善に有効です。特に有酸素運動は、善玉コレステロール(HDL)を増やし、悪玉コレステロール(LDL)を減らすと言われています。ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど、自分に合った運動を無理なく続けることが大切です。朝晩の涼しさが増してくるこの季節は、運動を始める絶好のチャンスです。

    もし食事や運動だけではコレステロールが改善しない場合、スタチンなどの薬をつかってコレステロールをコントロールします。1次予防と2次予防で治療目標が違ってきます。1次予防とは今まで心筋梗塞などの既往がない方。大雑把に言えばLDL140以下を目標に治療します。2次予防は心血管疾患(心筋梗塞)の既往のある方。再発予防のためにLDL70以下を目標にします。実際には性別、年齢、高血圧や糖尿病の有無などいろいろな危険因子を勘案して治療目標を決めていきます。

    夏の終わりとともに、秋の健康管理に向けた準備を始めましょう。涼しくなってきた今こそ、食事を見直し、運動を取り入れて、コレステロール管理を徹底していきましょう。秋は、夏バテを解消し健康的に過ごしたいですね。

    Copilotで描きました