むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 「朝起きられない」を治療する

    いよいよ8月ですね。学生の皆さんは夏休み中ですね。当院には、朝起きが悪くて毎日遅刻する、ひどいときは昼までも目が覚めずに結局学校を休んでしまうという患者さんが大勢います。スマホばかり見て夜ふかしして朝起きられないのかも、と思って聞いてみますが、ほとんどの場合、夜ふかししていません。ただ、ちゃんと布団に入って寝ようとするけどなかなか寝付けないという人はいます。よく、こういうお子さんを起立性調節障害ではないかと思って連れて来られます。起立性調節障害とは、朝起きるときに血圧が低く、めまい、ふらつき、立ちくらみなどを起こしやすい病気です。この病気の子供たちは、朝起きるのがつらいだけでなく、頭痛や倦怠感を感じることもあります。当院では、このような症状に合わせて、苓桂朮甘湯などの漢方薬を処方し、体質改善を図ります。当院に連れて来られた場合、血圧くらいは測りますが、それ以外特別な検査はありません。どうして起きられないのかを詳細に問診して、病態を探ります。

    結局、いくつかのパターンに分かれる事が多いので、それに従って漢方を組み合わせたり、血圧を上げる薬を試したりしながら朝起きられる体を作っていきます。朝は明るい光を浴びる、朝食をきちんと摂る、軽い運動をするなどの生活改善も有効です。漢方を飲むことで2週間ほどで調子が良くなる人もいれば、なかなか改善しない人もいます。根気よく治療するしかありません。一旦調子が良くなったら、夏休みで学校がないからと夜ふかししたり、朝寝坊したりせず、規則正しい朝起きの練習を続けるようにとお話しています。

    西洋薬でこれと言った治療薬がないため、当院では皆さんに漢方薬を処方しています。なかには粉が苦手とか、漢方の味や匂いが無理という人もいますが、飲まないと治りません。当院は精神科ではないのでカウンセリングなどの話術で治す治療はしておらず、できるだけ薬を飲んでもらうよう工夫しています。朝起きのための漢方の場合、錠剤タイプの漢方薬も準備しています。また、味が苦手という場合はココアやミロなどを使って飲むと味が紛れて飲みやすくなります。食前に飲み忘れた場合は、食後に飲んでください。効果が多少落ちても飲めば効きます。飲まないと治療が進みません。

    Copilotで作成しました。生成AIすごいですね。イラストレーターいらずです。
    実は暑すぎて花が咲いていないのでAIでイラスト作りに励んでいます。