今朝も経営者モーニングセミナーに参加しました。なかでも印象的だったのは、目標のたて方。まず、いきなりハードル高い目標をたてずにわりと簡単に実現可能な目標にすること。ダイエットだって、目指せ10キロ減というより、とりあえず1ヶ月で1キロ痩せるという目標のほうが現実化しやすいのは自明のことです。また、今書いたように目標は具体的にというのも大事です。漠然と、仕事を頑張るとか、ダイエットを頑張る、ではなく、いつまでにどのくらいという明確な目標を設定することで実現しやすくなります。3つ目が、人まかせな目標を避けて、自力でなんとかできる目標をたてましょうということ。すこしわかりにくいと思いますが、当院に当てはめてみると、外来患者数目標〇〇人と言ったところで、来てくれるかどうかは患者さん次第なので、もっと自分の力の及ぶ範囲の目標にしましょう、ということ。例えば、診察中一度は患者さんの目を見てにっこり微笑む、とか、「おだいじに」というときには心を込めて挨拶するとか、そんな感じ。これなら実現可能だし、自分の努力次第で達成できます。客数とか売上とかはその先についてきてくれるはずです。
このように、実現しやすい目標を立ててコツコツと努力すればいつか必ず成果が出ることでしょう。そこで、もう一つ大事なことがあります。それば、その目標はなんのためにあるのかということ。会社で言うなら経営理念です。経営理念は会社が存在価値ありと世に認められて存続できるための大義名分です。それは、世のため人のためになるものでなくてはなりません。社長やその家族の私利私欲しかなければ、そう言う会社の存在価値はなくなり、必ず苦難が訪れ経営は苦しくなります。
韓ドラを見ていると、お約束のように財閥の2世3世が登場しますが、その両親や祖父母は金のため、会社を大きくするため、自分たち家族のために強欲な経営をしたり、悪に手を染めたりします。誰もが会社創業時には世のため人のために汗水流して働き、お客さんからいただいたお金でなんとか暮らしていく。それが会社が大きくなり過ぎると間違った方に行ってしまう人がいかに多いかということです。大切なのは、経営理念を常に振り返ってそれから外れた目標を立てないようにすることだと思います。