週末になるといつも同じことを書いているような気がします。土曜日は激しく忙しい上に、午後から学校心臓健診でした。当院は東の端っこにありますから、本荘の医師会病院まで結構遠く、ただでさえ行くのに時間がかかる上に土曜の昼頃はとにかく道が混みます。タクシーの運転手さんから習った裏道などを駆使して行っても30分以上かかります。結局2時過ぎにしか到着できず、それから十数名の診察です。みんなエコーをしたり運動負荷心電図をしたりして、結果を本人とご両親に説明するので、一例一例時間がかかります。それでも、子供が心臓健診で再検査に引っかかった、となると、ご両親もびっくりして来られているので、丁寧に説明して安心して帰っていただくように心がけています。
今日は天気予報では雨でしたが、降りませんでした。すごく暑くて、夜にいつもの温泉に行った際に、車の温度計を見たら外気温27C ありました。クリニックには午後から造園業をしている友人が駐車場の木を剪定してくれました。この時期に切っておかないと夏の間に伸び放題になってすごいことになるのです。今は草なしくんで地面を処理しているのできれいですが、以前はツタが巻いて、蚊や蜂もブンブン飛んで剪定はむちゃくちゃ大変でした。私の力では無理と思って草なしくんで処置をしてもらい、今ではプロに任せてきれいに管理してもらえるようになりました。先日、彼の同僚で、これもまた私の旧友が、庭師仕事の最中に熱中症にかかって倒れたという話でした。まだ体が暑さに慣れていないこの時期こそ、熱中症にはくれぐれも注意が必要です。
熱中症関連で漢方治療には2パタンあります。一つは暑さそのものに対する対策です。炎天下でスポーツをするとか道路工事や大工さんなどでとにかく暑さにやられるという場合、黄連解毒湯で体を冷まします。痛いほどの日焼けには越婢加朮湯ですが、痛みが強いときはロキソニンなどの鎮痛剤やステロイドを短期間併用します。もう一つは暑さのせいで体力低下、夏バテで食欲がない、きついというもの。こちらは清暑益気湯や補中益気湯を使います。たまに、事務所の冷房が効きすぎて頭が痛いとか肩こりが半端ないという相談もあります。こういう場合は例外的に温める処方がいいので、葛根湯をベースに呉茱萸湯などの併用で対処します。