むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • お酒を飲まない人が増えました

    以前、私は結構お酒を飲むのが好きで一年を通してほぼ毎日飲んでいました。私が飲むのはワインと焼酎です。しかし、開業してから訪問診療で100名ほどの患者さんと契約していると、日々何かしらの連絡が老人ホームから入り、おちおちお酒を飲んで酔っ払っている場合ではない日が続き、気がついたらほとんど飲まなくなりました。最近は週1回くらいしか飲みません。街のレストランに行くとワンドリンク制とか書いてあるので、そのときはノンアルコールビールを飲みます。アルコールを飲まず美味しいものだけ食べたらさっさと帰宅してジムに行くのです。

    今見ている老人ホームの患者さんで昔のお酒がたたって肝硬変になっている人が数名います。食道静脈瘤が破裂して吐血し、一命をとりとめた人とか、腹水が溜まってカエル腹になっている人とか、肝硬変の最後は大変です。なぜこうなるまでお酒を飲むのかわかりませんが、習慣性もあると思います。通院中の患者さんには、眠れないから毎日缶ビールを6本ぐらい飲むとかいう人もいます。ビールを飲んで寝るより睡眠薬を飲んだほうがよほど体の負担は軽いです。睡眠薬には常習性があるとか認知症になるとか言われますが、お酒のほうがよほど危ないです。やめられないし、肝臓を壊すし、あたまもボケます。糖尿や高血圧、高尿酸血症(痛風)なども増えます。また、飲んで寝ると夜にお酒が切れて目が冷めてしまいます。いいことは何もありません。

    私は毎日韓ドラを見ていますが、あちらのドラマではみんなベロベロに酔っぱらって失敗をやらかします。マッコリとか焼酎をテーブルいっぱい並べて「チャーン(カンパーイ)」と言いながらバンバン飲む。ビールに焼酎を混ぜたりしてとにかく酔うために飲んでいるみたいです。一方、最近の日本では酔っぱらいは少なくなりました。若い人たちはお酒をほとんど飲まないので、飲んで騒いでいるのは中年以上のオヤジばかりです。ただ、たまにホストみたいな若い男性がフラフラになるほど酔って歩いているのを見かけます。あの人達の将来はかなり心配です。