むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 週末は熊本城マラソンです(出ませんけど)

    朝晩はまだずいぶん冷えますが、日中は暖かいですね。今日も春の陽気でした。今度の日曜は3年ぶりの熊本城マラソンです。私は出場しませんが、楽しみにしている人も多いと思います。天気予報を見るともしかすると朝は雨みたいですが、奇跡が起こることを祈っています。実は、フルマラソンに出場したことのある人はご存知かもしれませんが、今日みたいな快晴も走るのは結構つらいものです。暑くて脱水になるのです。早朝スタート時は寒いので防寒具を持って行くのですが、走り始めるとそれが邪魔になる。途中、捨てるわけにもいかず困ってしまいます。そういう時にランナーがよく使うのが45Lゴミ袋です。頭が通る穴を開けててるてる坊主みたいに着ます。風を通さないので結構防寒になります。そして、重くないので走る時は畳んでポケットに入れておけるのです。スタート時にゴミ箱があり、そこに捨ててしまう人も多いのですが、途中で汗をかいて寒くなったり、雨が降り出したりすることもあるので、捨てずに持って走ることをお勧めします。

    走るときは給水所がたくさんあるので、できるだけこまめに給水したいものです。塩分がないと足が攣るので、できるだけ水やお茶よりスポーツドリンクが良いと思います。折り返した後のエイドで暖かい味噌汁を振る舞ってくれるブースがあり、これを飲むと生き返ります。走った後は膝や筋肉などが痛くなることが多いですが、熱を持ったように腫れることもあるので、クーリングが基本です。アイスノンなどをしっかり当てて冷やしましょう。足がつったら芍薬甘草湯がいいと言われますが、足つりの予防には水分、塩分、マグネシウムなどが重要です。

    ゴールの後は、ビールが美味しいですが、アルコールは脱水を助長します。飲んでも良いですが、アルコール以上に水分を摂るようにしましょう。とはいえ、私の経験では水分を取っても走った影響で胃が水分を受け付けなくなる事があります。その時は漢方の五苓散の出番です。みなさん、怪我しないように頑張ってください。

  • 低周波治療器で腰痛が治りました

    先週末に急に腰痛になった話を書きましたが、湿布などの効果で3日ほどでぐっと良くなり、日常生活は全く問題ないレベルになりました。今日は湿布もせず出勤したのですが、なんとなくあとちょっと痛みが残っています。そこでふと思い出したのが、低周波治療器です。よく、整形外科や鍼灸院などに設置していある機械で、電極のパッドを肩や腰に貼って電気を通すと揉むような刺激が来ます。当院においてある低周波治療器はいろんなプログラムが入っており、腰痛モードというのがあります。私はこの機械を当院に導入した時にデモ機で自分の腰痛を治療してみたら劇的に改善した思い出があります。ちょうど当時は熊本城マラソンで腰痛があったのです。

    それ以来、自分の腰はずっと調子よく痛みもなかったので自分で使うことはなかったのですが、患者さんには毎日使っていました。今日、久しぶりに思い出して、自分の腰に電気治療をしてみたら、違和感は最初の半分以下になりました。あー腰が軽くなった、と満足して午前の診察を始めたのですが、昼頃気がついたら腰痛はなんと全く消えてしまっていました。自分でもびっくりです。夜、帰宅してゴンの散歩をして、中腰になったり小走りになっても全く問題ありません。

    診察でご来院の際に混んでいるときは待合時間が1時間位になる場合もありますが、ご希望があれば、待っている時間にこの低周波治療器をご利用いただけます。ウォーターベッドというマッサージ器具もあります。腰痛や肩こりなどの症状があれば保険適応で、自己負担は3割負担で100円程度です。お気軽にお声掛けください。

  • コロナ後遺症の講演でした

    今日は仕事が終わってから、診察室のパソコンに向かってWEB講演をしました。タイトルはコロナ後遺症の漢方治療です。どこにもコロナ後遺症の治し方を書いた教科書などないので、試行錯誤ですが、はっきり言えるのは西洋薬では限界があるということ。漢方を使うとかなり治せるのですが、それも限界があります。結局の所、ハイブリッド治療に行き着きました。これでたいていの症状に対応できます。

    今日の講演で強調したかったのは、処方を決める際には患者さんのニーズを確認すること、という点です。私たち医者は難しい症例に直面した時、よくわからないけど治せるところだ治しておこうという考えになりがちです。案外それは間違っていなくて、自信を持って治せそうなところからアタックすることで最終的にはなんとかなる事が多いのは事実です。しかし、コロナ後遺症に関して言えば、患者さんの訴えやニーズを詳細に確認し、処方を決めるべきだと思っています。

    講演でも話したのですが、例えばコロナにかかって療養解除となり仕事に行ったけど倦怠感、頭痛、咳、頭が働かないなどの症状でやっぱり仕事は無理、とのことで早退した。翌日からずっと仕事を休んでいる、という患者さんが来ます。どう治療するか悩みますが、答えは患者さんがもっています。どうして仕事に行けないのですか?と確認すること。すると、ある人はきつくてきつくて、といいます。ある人は咳がひどくて周りからも白い目で見られるから仕事できませんと言う。結局私たちは独りよがりで処方を決めるのではなく、患者さんが困っているポイントの核心を狙った治療をしてあげないと解決しないのです。今日はそんな話をいろんな症例を通してお話しました。

  • 味の素のスチーミーがすごい!

    うちは毎週生協のカタログで食材を注文しているのでめったにスーパーで買物をしません。こんな生活が10年ぐらい続いています。まれに食材が足りなくなって買い物に行くと、生協のカタログにはついていないいろんなものを発見してワクワクします。先日、イオンのなかをウロウロしていたら、調味料などのコーナーに味の素の「スチーミー、鶏チャーシュー用」というのを見つけました。https://www.ajinomoto.co.jp/products/detail/?ProductName=steamme_2

    これは、電子レンジ加熱調理専用の頑丈なジップロックみたいなものにチャーシューのタレだけ入れて売ってあるものです。これは面白い、と思って買って帰りました。封を切って中に250g程度の鶏もも肉を入れます。せっかくなので10分ぐらい味を染み込ませてから書いてあるとおり電子レンジに8分かけます。チンとなったら予熱調理のためそのまま庫内にしばらく放置します。これでチャーシューの出来上がりです。すごいです。簡単。そして美味しい!

    出来上がったチャーシューをお皿に取り出したのですが、パックの中にはまだ十分タレが残っていたので冷蔵庫で保存し、翌日もう一度新しい鶏肉を入れてレンジ加熱したらまたまた美味しくできました。最初より少し味が薄くなった(多分肉汁が出たため)気がしたのでハーブソルトをかけてみるとこれがまた美味しい!これはエンドレスにできるぞと思い、3日目、冷凍庫にあった鶏肉を解凍して塩コショウを軽く降ったあと残りのスチーミーの中のタレに漬け込みレンジ加熱。3回めも美味しくできました。味の素、すごいぞ!3回作れば1回あたりのコストは約100円です。

     

    梅の花、開花しました(桜十字病院内にて)

  • あれれ腰

    連休中、久しぶりに時間があったので、ジムに行っていつものようにランニングしたのですが、1月が怒涛の忙しさであまり運動できていなかったので、運動不足でした。それがたたって、ジムから帰って一日たち、朝から気がつけば「あれれ〜腰が〜」という状態になりました。ぎっくり腰みたいな突然発症ではないので、整体や鍼灸の世界ではこういう急性腰痛のことを「あれれ腰」といいます。まさに「あれれ腰」になってしまいました。ジムの他にも庭の草木が積雪で傷んでしまったのを掃除したりしたのがいけなかったのかもしれません。

    とにかく、このままでは仕事にならないぞと思い、朝から薬箱をゴソゴソ探しました。以前も書いたことがあるのですが、私たち医者は自分で自分に薬を処方すること禁止されています。私のように開業しているとよその病院にかかる暇もないので、ほとんど手持ちの薬がなく、私の場合、患者さんが効かなかったからこの薬いらない!といって置いていかれたものを大事にとっておいたり、新商品のサンプルぐらいしかもっていません。うちの薬箱にもロキソニンが2−3粒程度しかありませんでした。そこで出てきたのがロコアテープのサンプル。通常あまり処方していませんが、モーラスやロキソニンテープより強力でいざという時頼りになるやつです!良かった!と思い、まずそれを腰に張りました。

    あとはお得意のサプリで治します。ビタミンB群をいつもの倍、ビタミンCを4000mg、ビタミンEを800単位、マグネシウムを300mg(それぞれ朝夕に分けて)と大量投与しました。漢方では通常急性腰痛の患者さんには麻杏薏甘湯を処方しますが、手持ちがなかったので芍薬甘草湯+麻黄附子細辛湯で代用しました。あと、職場でパイオネックスというシール型の針を膝裏のツボに貼りました。おかげで仕事中はいつもどおり約100名の診察を難無くこなせました。良かったです。