むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 薬を増量して期待される効果とリスクについて

    土曜日は相当な混雑となりました。お待ちいただいた皆様には感謝致します。先週の土曜日が祝日で休診だった影響もあり、2週分の患者さんが殺到されました。血圧の薬や睡眠薬など切れたら困る薬がいろいろあります。薬が数日なかったために体調不良となった方も多くいらっしゃいました。また、花粉症の季節となり、アレルギー薬を取りに来られた患者さんも多かったです。

    先日、糖尿病の患者さんにふとあるアイディアを思いついて薬を出したところ、今日来院されたので採血してみたら予想通りうまく行っていました。そのアイディアというのは、通常毎日飲んでほしい糖尿病治療薬とは別に、週末などごちそうを食べる日だけあと一粒追加で薬を飲んでもらうやり方です。そんな飲み方どこの教科書にも書いてないと思いますが、案外間違っていないと思います。とくに最近SGLT-2阻害剤というタイプの糖尿病治療薬はたべた糖質を尿中に排泄してくれるので、ごちそうを食べる日だけ多く飲むというのは理にかなっています。ほかの糖尿病薬を勝手に2倍飲むのは低血糖のリスクもあるので絶対に自己判断してはいけません。リスクなく増量する方法は知識と経験がないとできませんので、勝手な飲み方をせずぜひご相談ください。

    血圧の薬でもコレステロールの薬でも1剤でコントロールできないときは2剤併用するというのはよくやられていることです。花粉症の薬も1つで効かないときは2つ組み合わせることがあります。ただ、薬を組み合わせて使う際には飲み合わせの問題があります。同じ薬を2倍飲んでもいい場合もあるし、1.5倍までしか飲んではいけない場合もあります。医師や薬剤師の指示に従っていただきたいと思います。そういう私も、たまにしか使わない薬の場合、必ず添付文書を確認してから処方するようにしています。

    暖かい週末、梅が一気に咲きました