むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 長距離走の走り方

    この数日は年末年始の休診からちょうど4週目に相当するため、患者さんが少なくなっています。しばしの充電ウィークです。今週後半ぐらいからまた忙しくなる予想です。さて、その忙しくなる2月ですが、私が校医をしている学校から、マラソン大会前の健康相談にきてほしいと依頼がありました。2月のスケジュールを見たら行ける日は1日しかありませんでした。結局、その日に学校に行くことになりました。聞けば、5キロのマラソンとのことです。たった5キロをマラソンというのだろうかと思いますが、健康チェックは必要なのでしょう。私は毎週ジムで5キロ走っているので、持久走というより単なるルーチンの距離です。

    しかし、思い返せば、私が中学の頃は5キロも無茶苦茶きつかった思い出があります。体育は嫌いだったし、走るのも苦手でした。熊本城マラソンを機に走り始めたのですが、最初は100mくらいで息が上がっていました。まずもって、体育で長距離走の走り方を習った覚えもありません。学校の体育がきついのは、短距離みたいなバカみたいな速さで長距離を走ろうとするからきついのです。長距離では着地の際の足の使い方も違うし、呼吸法も短距離とは違います。医学的に言えば、短距離は無酸素運動で瞬発力を重視し、白筋を使います。エネルギーは主にブドウ糖を使います。一方、長距離は有酸素運動で赤筋を使います。こちらもブドウ糖を使いますが、脂肪も燃焼します。従ってダイエットには短距離でなく長距離走です。魚も白身(しろみ)の魚は瞬発力がありますが、赤身の魚は長距離を泳ぐのが得意です。

    そういう違いがあるのに、体育の先生は長距離の走り方を教えてくれないから走れません。しかし誰でも鍛えれば長距離が走れるようになります。まず膝に負担にならない良いシューズを履くことも大切。そして練習ですが、最初は歩くようなスピードでゆっくり走るスロージョギングから始めます。息が切れず、一緒に走ってくれる人がいればおしゃべりしながら走れるスピードが目安です。それで走れるようになったら少しずつスピードを上げるのです。もうすぐ熊本城マラソンもあります。準備なしに走ったらだめですよ。