むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 物価高の行方

    YMOの高橋幸宏さんが亡くなったというニュースを聞き、とても残念でした。YMOは私が中学の頃一世風靡しました。当時私たちの耳に入る音楽といえば、昭和歌謡曲しかありませんでした。松田聖子とかのもう少し前の話です。YMOの曲は衝撃的で、本当に何度も聞きました。今でもYouTubeでみてみると古くないと思います。今でこそ、いろんな音をサンプリングして音楽にするシンセサイザーは珍しくありませんが、YMOはその走りでした。

    話は変わって、最近はものの値上がりが激しいですね。先週と今週では値段が違う。早く買わないとどんどん値上がりしてしまいます。上述したYMOの時代のもう少しあとに日本にはバブル期が来ました。当時私は大学生だったのであまり浮かれたことはなかったのですが、金利は5%くらいあり、貯金しておけば10年で倍になる世界でした。世の中みんな景気がよく、札束を持って飲みに行くみたいな話をよく聞きました。当時も物価はかなり上がったと思いますが、今と違うのは、地価と株価がどんどん上がっていたことです。みんな借金してでも不動産や株をこぞって買いました。一日も早く買わないとどんどん値上がりするのです。そして、タイミングよく売り抜けた人は相当儲かった時代でした。(残念ながら、素人が手を出した頃にはバブルが崩壊して大借金となった人も多かったのは御存知の通り)。

    今は株は上がらず給料も上がらず、物価だけが上がるというとても困った状況です。ニュースでは賃上げの話が話題になっていますが、企業もそれほど景気が良いわけでないので、賃上げは苦しい選択だと思います。これまで薄利多売で商売をしていたところは方向を見直す必要がありそうです。これからはいいものをかって長く使い、買い換えない。物不足、人不足、そして環境問題などを総合して考えると、それしかないと思います。