むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 無駄を減らそう

    メリークリスマス。寒波も一段落して寒さが緩んできました。昼は10℃程しかありませんでしたが、先日まで5℃くらいだったので暖かく感じます。今年も残すところ1週間となりました。私のウィークリーダイアリーも最後のページです。今年を振り返ってやり残したことはありませんか?まだ間に合うかもしれませんよ。私はこの1年馬車馬のように働いたのでやり残したことはないような気がします。仕事の合間にNetflixやAmazonプライムビデオで相当数の韓流ドラマを見ました。土日だけはできるだけ街に行ったり阿蘇の温泉に行ったりジムで汗を流したりと、リフレッシュに努めました。コロナでなかったらもう少し県外や海外にでかけたかったのですが、こればかりは仕方ありません。

    さて、年末になるとカレンダーをもらうことがありますが、みなさんにとっていいカレンダーとはどんなものですか?私にとって見れば、日付が大きく見やすいもの。これだけです。しかし、なかには日付の数字が細くて薄くて小さいという最悪のカレンダーがあります。何の役にも立ちません。会社のロゴだけが無駄にでかい。それにしても最近はカレンダーをくれるところも少なくなって、結局自分で気に入ったものを買うしかありません。

    年末年始あるあるですが、正月の無駄に大量の新聞(別冊)はやめてほしいです。9割ゴミです。いつもどおりに大事なところだけ印刷してほしい。紙の無駄。SDGsの時代です。もう一つ無駄といえば年賀状。今年は相当数の「今年から年賀状はやめます」という年末の挨拶が来ました。私も最小限だけ書きますが基本取りやめる方向で考えています。

    高森 月廻り公園 12月25日(日)気温5C

  • 遠隔医療の話

    1年ほど前当院に通院されていた患者さんが中国に転勤となったので、当時私は英文の紹介状を書いて渡しました。そして今日、久しぶりにその方が来院されました。無事1年の任期を終えて帰国されたのです。あちらでは薬など問題なくもらえたのかとお尋ねしたところ、その人が赴任したのは中国の地方都市だったそうですが、なんとオンライン診療で北京の日本語ができるドクターの診察を受けて、日本語の説明書きのついた薬を宅配してもらって、無事病気も悪くならずに過ごせたとのことでした。すごいですね。時代はそこまで進歩しているのですね。それだったら、同じことですが、外国人が日本に来て外国語を得意とする日本のどこかのクリニックの先生とオンライン診療なんて、技術的には何ら問題なくできるはずです。いや、もうすでにされているところもあるのではないかと思います。コロナを機にビデオ通話システム(Zoomなど)を使った診療が解禁されていますから、これからはどんどんこういった遠隔医療が普通になることだと思います。現に、コロナ後遺症を一手に引き受けておられるヒラハタクリニックの平畑先生は日本中に患者さんがいます。

    したがって、これからの医療は、ものすごく腕のいい外科医にはリアルに手術してもらいたい人が集まるし、評判のいい内科医のところは遠隔診療で住むところをを選ばず患者さんが殺到すると思います。もう一つは、腕や評判などどうでもいいからいつもの睡眠薬とか血圧の薬を出してほしいというコンビニ的なクリニック。遠隔で24時間受け付ければ日本中からニーズが有ると思われます。

    薬局も、オンライン服薬指導が可能となったため、近所の薬局でなくても薬がもらえるようになりました。私の友人で東京の池袋に漢方薬局を開業した人がいますが、どんな漢方処方でも(煎じ薬でもエキスでも)対応できるそうです。例えば当院で複雑な煎じ薬の処方をした場合、熊本市内で対応できる薬局は1−2箇所しかありませんが、その東京の薬局に処方箋を送ると翌日には宅配で届くというAmazonみたいな薬局誕生です。時代は知らないうちに凄まじく進んでいます。

    メリクリ

  • 自宅から講演を配信したらゴンが大騒ぎして困った(^_^;)

    金曜日、結局雪はちらついたものの積もったりすることはなく通常通りの仕事ができました。良かったです。それでもやはり患者さんの出だしは遅く、のんびりスタートでした。昼頃になりどっと来院されたので、昼の訪問診療がかなり押してしまいました。老人ホームのお年寄りを随分待たせてしまい、申し訳なかったです。老人ホームでは時間はものすごくゆっくり流れており、例えば私たちが訪問してドアをトントンと叩くと、2−3分たって「はーい」と声がしたかと思うと、それからさらに2−3分してドアが開く、という感じです。それでも、お年寄りは短気な人が多く、私たちが訪問時間を15分ほど遅れるとまだかまだかと怒って催促の電話をされたりします。遅れた私が悪いのですが、案外短気なのには驚きます。今日は風雪のため高速道路は50キロ制限となっており、急ぎたくても急げませんでした(訪問診療で時間短縮のため城南まで高速を使います)。

    よる帰宅してから、鹿児島の漢方勉強会の講師を頼まれていたので、晩御飯を大急ぎでかき込んだらすぐ講演準備です。いつもはZOOMですが、なんと今日はWEBEXでした。自宅のパソコンにWEBEXを入れていなかったので、講演の直前に大急ぎでWEBEXをインストールしました。テスト接続はうまく行ったのですが、なんとパソコンのセキュリティーの設定の問題で画面共有ができません。講演時間まであと2分、どうしようと思ってもう一台のiPadで設定方法をググったらやり方がわかったので、ギリギリ間に合いました。ZOOMだったらなんてことなかったのですが、準備不足で慌てました。毎日の診療が忙しすぎて余裕がありませんでした。

    やっとの思いで講演を開始したところ、自宅のリビングで私が大声を出して講演するのを聞いたうちのゴンが大喜びしてワンワンと吠えます。これには参りました。犬の声で講演が聞こえないといけないと思ってもっと大声で講演をすると、ゴンはますます喜んで走り回ったり吠えたりの大騒ぎとなりました。聴衆の皆さん、すいませんでした。もう一つ心配していたのは講演中に宅急便が来たらどうしようというもの。幸いそれはありませんでした。在宅ワーク(オンライン会議)というのはいろんな問題があるのですね。

  • 医療用鉄剤 vs ヘム鉄サプリ

    クリスマス寒波襲来です。天気予報では平地でも積雪の可能性ありです。もし朝から積もっていたら仕事に歩いていかないといけません。どの靴を履くかも考えもの。長靴は持っていますが、3キロ以上歩くのは辛いので、登山靴にするか、ボロくなった運動靴にするか思案中です。皆さん、雪の降る前にと思って殺到されたのかもしれませんが、今日の外来患者さんは120名を超え、てんてこ舞いでした。昔、インフルエンザが猛威を奮った休日当番医での外来患者数を超えたと思います。しかし、今日の患者さんは発熱患者ではありません。通常の血圧などの方がほとんどでした。お一人お一人のニーズに答えられるよう、短時間で集中して聞き取り・診察・処方しました。話たりなかった方がおられましたらすいませんでした。相当カルテの山ができていたので、心の焦りがあったかもしれません。

    当院には陸上部などの生徒さんたちが、タイムが上がらないと相談に来られます。そういう場合、採血をして鉄やビタミンがたりているかを検査します。最近は部活の顧問の先生たちも栄養について勉強しておられて、タイムが出ない生徒さんたちに病院を受診するよう勧められると聞きました。特に陸上で特待生として進学すると、走りの成績がとても重要なので、ご両親も熱心でビタミンなどを買って飲ませておられるケースが多々見られます。そこで、よくあるのが、飲んでいるサプリの量が少なすぎることです。マルチビタミン・ミネラルなどの商品は一粒に何10種類ものビタミンやミネラルを詰め込むため、どのビタミンも少な過ぎて話になりません。おすすめは、ビタミンB、C、D, Eとそれぞれ別々に買うこと。鉄も病院では50mgとか100mgを使うので、市販のサプリで8mgくらいでは十分ではありません。

    たまに病院で処方する鉄剤を飲むと吐き気がして飲めないと言われます。それは鉄イオンが胃の中で活性酸素を発生するためです。ビタミンCを一緒に飲むことで活性酸素を消去できるので副作用が軽減できます。それでもだめなら最近鉄欠乏性貧血に保険収載されたリオナという鉄剤があり、これは大抵の人が飲めます。これも受け付けない場合は仕方ないのでヘム鉄サプリをおすすめしています。

    メキシコ料理 PELAO 下通り

  • 風邪の予防法

    今週も毎日凄まじく忙しいので、疲れをためないように週半ばですがサウナに体を温めにいきました。クリニックから車で5−6分のぶぶたんの湯です。ここはお湯の質がいい。サウナも広くて気持ちいいです。最近は毎日何人もコロナ患者さんを診ているので体力(免疫)を落とさないように気をつけています。私がこれまでさんざんブログに書いてきたビタミン大量療法などを読んで各自取り組んでおられる方がたくさんいますが、皆さん口々にビタミン療法をはじめてこの1年風邪一つひかずに元気に過ごせました、といわれます。

    ビタミンやミネラルを必要十分とっておくことは免疫を維持するのに必須です。それに加えてストレスと貯めないこと、睡眠をしっかり取ることも当然大切です。よく、風邪の予防に空気を加湿すると良いと言われています。昔の理解では加湿した空気ではウイルスが拡散しにくいという話でしたが、それはどうも科学的な裏付けに乏しいようです。私が思うに、喉を乾燥させないことが大切なのだと思います。口腔内は唾液、気道は気道分泌物でコーティングされていますが、その液体中に免疫グロブリンが含まれるので、潤った状態で免疫を発揮します。最近は皆さんずっとマスクをしているため、加湿器を使わなくても喉は潤った状態を保っており、これが風邪の予防になっていると思います。なので、マスクの性能がN95のように高性能でなくファッションマスクみたいなものでも十分役割を果たすのではないかと思います。

    また、体温が低いと免疫が下がります。体内の酵素活性には至適温度というものがあり、人の体で働く様々な酵素は37−38Cくらいが一番良く働く事がわかっています。風邪を引いたときに体温が上がると酵素活性が高まり免疫力がアップするので理にかなっているのですが、解熱剤を使うとその働きが消えてしまうので、風邪は長引きます。そこで、我慢できるなら解熱剤をあまり使わず寝ていたほうがいいのです。風邪の予防には温泉などでしっかりあたたまることで似たように免疫アップが図れるので、疲れたときこそしっかりお風呂で体を温めるといいのです。