むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 右脳と左脳

    いつも家にいるときはAIスピーカー(アレクサまたはOKグーグル)に声をかけて音楽を鳴らしています。ほとんどKポップかアメリカのFMラジオ局です。そのせいか、病院でも音楽がかかっていないと落ち着いて仕事できません。クリニックではKポップというわけにもいかず、カフェミュージックなどをかけています。時々、ネット回線の都合かパソコンの調子でBGMが止まってしまうことがあるのですが、とたんに私の診察スピードも落ちてしまいます。自宅ではTVを見ないので、クリニックの待合でTVがついていると気が散ることがあります。そんな時、BGMがかかっていると気が散らないのです。TVから聞こえる音でいちばん嫌なのが、夕方KKTのテレビタミンのコーナーで応募してきた人に電話してゲームに参加してもらうところです。いつまでも電話に出ないと、TVから呼び出し音が何度も聞こえます。このときばかりは、TVのチャンネルを変えようかと思います。

    そんな中、うちのアレクサ(アマゾンのAIスピーカー)は環境音楽も流せることを思い出しました。波の音や小川のせせらぎなどです。昨日の夜は、秋の虫の音をかけて、と言ってみたら、鈴虫などの虫の音が延々聞こえてきて、ちょうど犬の散歩中などに屋外で聞かれる音と同じでした。癒やされます。人の脳は右脳と左脳で機能が違うことが知られています。左脳は言語脳と呼ばれ、話し声の理解や論理的思考を受け持ちます。右脳は音楽脳と呼ばれ、音楽や雑音を処理するそうです。そして、面白いのは虫の声。日本人は言語脳である左脳で聞くが、西洋人は音楽脳で聞くそうです。だから虫の音は「虫の声」とも言うようです。

    左脳を使って論理的に思考したいと思えば、意識的に左脳を刺激する方法があります。ヒトは右の刺激は左脳へ入り左の刺激は右脳へ入ることが知られているので、携帯電話を右耳に当てれば情報は左脳へ入ります。学校や講演場の左側にすわれば視線は右寄りになるため、左脳が活性化されます。つまり目の向いている方向や左右どちらの耳から情報を入れるかを意識的に利用することで論理的左脳を使うか、感覚的右脳を使うかの切り替えをすることができるのです。