むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 頚腕症候群

    このところ、連休前というのもあり患者さんが非常に多く、忙しくしています。私の仕事は聴診器をもったり注射器をもったりする時間より圧倒的にパソコン作業です。患者さんとお話した内容を電子カルテに打ち込み、処方箋を発行し、保険請求用の事務的作業を行います。それに加えて、今週は月初めでレセプトの点検がありましたので、相当根を詰めて仕事しました。数年前のゴールデンウイーク頃にも似たようにとても忙しい時期があり、めまい発作に見舞われました。その時は寝ていて寝返りを打った途端グラグラとめまいがしてきて、自分でも驚きました。これは良性発作性頭位めまい症(BPPV)という病気で、Epley法というめまい体操がよく効くので、自分でベッドの上でめまい体操をして治しましたが、いったん良くなってもめまいは何度も繰り返し、結局治るのに1年半かかりました。

    そして今回、まためまいがしそうでしたが、ギリギリ大丈夫でした。代わりに、この忙しさのためにパソコン作業から首や肩の筋肉に障害をきたし、結果的に腕の方に走っている神経にしびれたような違和感が出始めました。頚腕症候群という病名が付きます。当院にこの疾患できた患者さんには、麻杏薏甘湯や桂枝茯苓丸加薏苡仁を基本処方とし、しびれに応じて桂枝加朮附湯や附子末を加えます。教科書的には二朮湯もいいのですが、当院では麻杏薏甘湯がよく効くので二朮湯はおいていません。また、電気治療や鍼治療を加えることもあります。

    いずれにしても、自分の肩こりー腕のしびれ(いわゆる頚腕症候群)を自力で治すのは難しいので、「もみほぐし」に行って肩をもんでもらいました。30分で2000円です。かなり凝っていたので痛気持ちいいというより痛痛痛気持ちいいくらいでした。おかげでしびれは少し良くなりましたが、もう少し残っているので連休中に治したいと思います。