むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 幸せになる3つの鍵

    8月もいよいよ最後です。途中、お盆あたりからの長雨で季節がどうなっているのかわからなくなってしまいましたが、残暑です。そして、日が暮れると秋風が吹いています。やっと夏休みが終わるとホッとしているお母さんたち、そして、学校はリモートで結局子どもたちが家にいて、世話をしないといけない状態。子供がいると在宅ワークもはかどらず、ご飯の準備や洗濯なども大変。気が休まらないことと思います。当院では、そういうお母さんたちのいらいらを抑えるため、漢方などを処方しています。こういう苦境を乗り切るには根性だけでは難しいと思います。自分を責めず、必要なときは安定剤や漢方に頼ってもいいと思います。

    お母さんがイライラしていると、夫も家に帰りたくなくなるし、子供もいらいらしてゲンカをしたり学校でトラブルを起こしたりします。人は鏡です。相手がイライラしているのは自分がイライラしているせいだと気づかないといけません。相手が愛想なく挨拶しないときは、きっと自分もその人に対して愛想悪い態度だと思います。いつもニコニコしているのは案外簡単ではありません。

    樺チャンネルというYouTubeを見ていたら、人が幸せを感じる3条件を解説していました。一つはセロトニン的幸福。これは健康で不安や恐怖がなくよく眠れること。2つ目がオキシトシン的幸福。人(親兄弟、夫婦など)やペットなどとのつながり。触れ合うことでオキシトシンが出て幸せを感じます。そして3つ目がドーパミン的幸福。欲望を満たされることで爆発的な喜びを感じますが、なれると喜びは薄れます。いい大学に通ったとか、宝くじにあたったとか、いろいろあります。そして大切なのは、これら3つの順番。1から順に満たされないと幸せになりません。3つ目のドーパミンの方から満たそうとすると中毒(ギャンブル、ゲームなど)になってしまいます。

  • TVは見ない

    平日は仕事でまったく自由な時間がないのですが、唯一日曜はゆっくりしています。今日は1ヶ月ぶりくらいに週末晴れたので、布団を干したりシーツを洗ったり慌ただしく過ごしました。洗濯は4回もしました。それから長雨で自宅の庭は草が伸び放題です。草取りをするには暑すぎるので、除草剤を撒きました。ものの10分ほどで作業は完了です。この先1週間もするときれいに消えてしまうことでしょう。ところで、輸入ものの大豆やとうもろこしはたいてい遺伝子組み換えですが、なぜだかわかりますか。収穫をあげるために遺伝子を組み替えるわけです。その際に組み込まれるのが除草剤をかけても枯れない遺伝子です。アメリカの大豆畑などは広大で草取りなどするのは不可能です。そこで、ドローンなどで除草剤を全面にまくのですが、遺伝子組み換え大豆は生き残るというわけです。これは、私の根拠もないイメージですが、そうやって育てられた大豆は、除草剤をたっぷり吸って育っているので、組み替えた遺伝子が体にどうこうというよりそっちのほうが問題だろうと思います。

    私は最近ほとんどテレビを見ませんが、今日はジムでランニングする際に暇だったので、マシンのモニターで報道番組を見ました。ネット(ヤフーなど)でみれば、興味があるところをササッとクリックして記事を読んで、5−6分程度の内容をTVだと何度も何度もイメージ映像を流し、CMが入り、そしてまた同じ映像を復習して、とダラダラと進行しながら30分ぐらいに引き伸ばされています。同じ情報量を得るには断然ネットが時短です。

    番組で「ワクチンをうつために抽選券をもらうため渋谷に長蛇の列」というニュースを延々繰り返していましたが、ネットニュースをみると、芸能事務所が20−30代の男女を大量にエキストラとして募集したとかいてあります。このTVの報道はヤラセの可能性が高いと思います。そういう意味でもTVはもうだめだと思います。

  • 頻尿治療は内科でもOKです

    トイレを我慢すると頻尿や排尿痛となります。尿に血が混じって薄いピンク色になることもあります。これは膀胱炎です。膀胱炎は泌尿器科と思っている方も多いと思います。それは間違いではありませんが、たいてい内科でも大丈夫です。当院では、検尿の結果を正確に判定するための検査機器を設置しています。また、尿路感染では尿を顕微鏡で見ると細菌が見えます。当院では膀胱炎が疑われる場合、顕微鏡で尿検査を行い、桿菌(おもに大腸菌)か球菌(表在菌)かという細菌の種類までチェックしています。

    膀胱炎は男性より女性が多いのですが、男性でも前立腺肥大で残尿が多いとか、トラックやタクシーの運転などでトイレを日頃から我慢する人には炎症が起こりやすいようです。一方、学校の先生とか美容師さんのような職業の場合、早め早めにトイレに行って用を足す習慣の人が多いようです。授業の前、お客さんが来る前にしておかないと、その後1時間位はトイレに行けないからです。このような人たちは、膀胱炎ではなく過活動膀胱になりやすいようです。膀胱にしっかり尿が貯まる前に排尿する習慣がついているため、膀胱容量が小さくなり、少し溜まっただけで尿意が出てきます。夜寝ていても少し溜まっただけで目が覚めてしまうという夜間頻尿も見られるようになります。

    こういった夜間頻尿は感染症ではないので抗生剤ではなく、過活動膀胱の治療薬を使います。飲んで頂くと、膀胱にしっかり尿が貯まるまで尿意が出なくなり、一晩にトイレに起きる回数が減ります。いったん治れば、薬の継続は必要ないようです。更に最近では男性用の夜間頻尿治療薬として抗利尿ホルモンのデスモプレシンという素晴らしい薬が開発されました。この薬は夜尿症にも有効です。こういった膀胱炎、過活動膀胱、夜間頻尿などのご相談は当院でも承ります。

  • 介護保険をうまくつかいましょう

    当院では100名ほど訪問診療をしています。ほとんどは老人ホームの入居者さんです。基礎疾患は人それぞれで、便秘薬くらいしか飲んでいない健康的な人から、寝たきりに近い人や在宅酸素、胃ろう、人工肛門などの管理が必要な人もおられます。もちろん私一人でこれだけの患者さんを管理するのは難しいので、当院からも看護師、医療事務などのスタッフが訪問の手伝いをしてくれています。また、老人ホームのスタッフさん、介護士さんや、訪問看護ステーションの方々などみんなでチームワークで高齢者医療にあたっています。今日は、午後の診療の途中で急変されたお年寄りがいたので老人ホームに駆けつけました。外来診療をいったん止めさせていただきました。ご来院の皆さんには、お忙しい中待っていただいてありがとうございました。

    このように、高齢者医療は一人では出来ません。よく、家族でお年寄りを世話しているところがありますが、お母さんが95歳、娘さん(お嫁さん)が70歳というのはよくあります。老老介護です。体力勝負ですが、無理すると共倒れになってしまいます。このような場合、まず、介護保険でデーサービスやショートステイを使い、お年寄りの世話から開放される時間を確保しないといけません。いくら献身的でも、自分が病気したらいけません。自分には自分の人生があり、貴重な時間を親の介護だけに取られてしまっては、後で後悔してもどうしようもありません。

    介護サービスをどのように受けたらいいかわからないときは、最寄りの「ささえりあ(高齢者支援センター)」に相談してみましょう。各家庭にはそれぞれの事情があるでしょうから、ケースバイケースで最適な医療介護サービスを提案してもらえると思います。

    やっと晴れました。あー、まだ夏だったんだ。クリニックと青空

  • コロナ患者自宅療養説明会がありました

    今週は晴れると言う週間天気予報でしたが、いっこうに晴れません。今日も昼に往診した際には大雨でした。雨が続くと、頭痛や目まいの患者さんが増えます。先週から今週はとても多い状況です。さて、そんな中、今日は医師会からコロナ患者さんの自宅療養体制構築に向けての説明会がありました。病院がいっぱいで入院できないので、軽症者は自宅療養が基本です。しかし、自宅で急変する場合もあるので、医師会を上げて往診やオンラインでコロナ患者さんを診る診療体制を早急に作らないといけないというお話でした。

    参加者の疑問、質問は、診察時の防護服などをどうするかという実践的な話が多かったです。以前は宇宙服みたいなのを着ていましたが、最近はマスクとゴーグル、手袋という感じです。ただ、患者さんのレントゲンやCTを取るのはやはり結構気をつけないといけません。自宅療養での薬は咳止めとか解熱剤などと言っていたので、風邪のときと何ら変わりません。ちまたではみんな個人輸入までしているイベルメクチンなどは全く話題に上がりませんでした。

    私が以前読んだ中国のレポートでは、軽症者の殆どは漢方薬で対応可能という話で、いろいろな処方が考えられ、検証がなされています。私はその処方の一つをワクチンの副作用対策に処方してみていますが、皆さん副作用が軽くてよかったと言われているので、たしかに効果があるように感じています。もう一つ大事なのはビタミンDです。欠乏していると重症化することがわかっています。日本人は大半が欠乏しているらしいので、サプリをとっておくことをおすすめします。