むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 動悸の原因と治療

    動悸がするという訴えで来院される方が結構います。動悸というと、心臓がドキドキすることですが、人によっては心臓が速くうつとか、脈が乱れるとか、脈は乱れていないけど強く打っているのが気になる、とか、人それぞれです。本当に不整脈(心疾患)の場合もあれば、精神的なものもあります。毎日何度も起こるようなら検査をすればちょうど動悸がする時の心電図などが取れるので確認できるのですが、それが難しい場合はホルター心電図と言って、24時間心電図を記録し続ける道具を使います。最近のホルターは小型化しており、防水になっているので日常生活はほとんど通常通りしてもらうことができます。この検査をするときは、いつもどおりの生活をしてください。安静にしていつもの動悸がでないと意味がありません。

    いろいろ検査をして不整脈が見つかった場合、経過観察でいい不整脈と、治療が必要な不整脈があります。心エコーなども行い、心臓の評価をして治療方針を立てます。一方、不整脈が記録されなかった場合、心因性の可能性が高くなります。これは、たいてい「強くうつ」あるいは「速くうつ」という表現をされることが多いです。

    私は心因性と思っても、心拍が速くなっているようなら心臓の薬を使って遅くなるよう調整します。これがうまく効くと、不思議と心も穏やかになり、快適な毎日が過ごせます。下手に安定剤を使うよりよほどいいと思います。