むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 夜間頻尿の話

    今週から、高齢者枠のコロナワクチン2回目が始まります。1回目に比べて2回目は熱が出たり倦怠感が強かったりと、副反応が出やすいようですが、高齢者は若い人に比べると軽いようです。新聞によると、市場のカロナールやロキソニンなどはすでに品薄となっており、全国何千万人という人たちが2回めの注射の前に買い込んでいるようです。慌てて、たくさん買わないでください。必要最小限の準備にして、みんなに行き渡るようにお願いします。熱はたいてい1日で収まるので3−4回分ほど持っていれば十分です。

    さて、今日は夜間頻尿の話を書こうと思います。夜にトイレに3回以上起きる場合、夜間頻尿と言っていいでしょう。冬のほうが頻尿は悪化する事が多いのですが、夏はビールなど水分摂取も多くなり、結果夜間尿が増えることもありえます。まずは寝る前にお酒やカフェインの入ったもの(お茶やコーヒーなど)をできるだけ控えましょう。夜に利尿が盛んになっていまいます。立ち仕事で足がむくんでいると、夜寝ているときに足に溜まった水分が利尿されます。寝る前に足を高くして横になり、むくみをできるだけとってから寝るようにしましょう。

    熟睡していると利尿が抑えられる仕組みがあるのですが、ストレスや、その他何らかの原因で睡眠が浅いと、尿量が増えます。睡眠障害があれば、そちらの治療が必要です。こういった諸々の原因がなくて、夜間3回以上の頻尿で、1回尿量はさほど多くなくて、尿意に切迫感がある、という場合、過活動膀胱と考えられます。その際は専用の薬がありますので治療が可能です。