むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 在宅医療のご案内

    夏本番のような暑い一日でしたね。昼休みは往診に出かけるのですが、これだけ暑いと車の中は相当過酷です。冬より夏のほうが大変です。私は、クリニックでの仕事は白衣を着ていますが、夏に往診する際はスクラブという手術着みたいなのを着ています。薄くて涼しいのと、洗濯が簡単だからです。もし白衣のまま真夏の炎天下に往診にでかけたら、午後の診察室は汗臭くてたまらないことでしょう。もう一つ、スクラブを着て往診に行くのには理由があります。それは、患者さんのお宅にお邪魔する際に白衣で押しかけると、近所の人からは、あそこには病人がいると言う目で見られるのではないかと思うのです。もしスクラブだと、訪問介護などの福祉系の人と区別がつかないので、あまり目立たず訪問できると思うのです。私なりのちょっとした気配りです。

    訪問診療は、体調が悪くて訪問するわけではなく、定期的に(だいたい月に2回程度)訪問して健康管理をするのが目的です。血圧の薬など定期薬を処方したり、風邪症状などあれば臨時薬を処方します。もしご家庭で容態が悪化した場合、訪問看護などのサービスを利用して、家で点滴などの治療を受けることもできるし、在宅酸素(酸素濃縮器をベッドサイドに設置して、酸素吸入すること)なども可能です。しかし、高度な治療を必要とする場合は在宅では限界があるため、入院先を手配して、入院治療となります。

    ご高齢で、高度医療は受けたくないが、痛みや苦しさだけとってくれさえすればあとは一日でも長く自分の家で過ごしたい、という希望の方もおられます。お年寄りの多くはそのような望みの方が多いのですが、必ずしも望みが叶うとは限りません。もし、家族(配偶者や子供やその配偶者、つまりお嫁さんなど)の十分な理解とサポートがあれば、在宅で最期までという希望も実現可能です。当院ではこのような在宅診療に積極的に取り組んでいます。対象はクリニック近辺の方あるいは提携している老人ホーム(高齢者住宅)などの施設に入居されている方です。まずは、ご相談ください。