むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 今日もワクチンの説明会でした

    冷えますね。雪がちらついています。寒いのは日本だけではないようです。私が留学していたアメリカのテキサス州ガルベストンはメキシコ湾に面する南国で緯度は屋久島くらいの位置にありますが、昨日はなんと何十年ぶりの積雪だったそうです。友人がフェースブックに写真をアップしているのをみて驚きました。ニュースをチェックしたら、ヒューストンでもかなりの積雪だったようです。暑かったり寒かったりで、体に応えます。しっかり防寒して体調を壊さないようにしましょう。

    これだけ寒いと、犬の散歩も大変ですが、最近はジョギングしながらの散歩です。体はすぐに温まり、寒さを感じることはありませんでした。とはいえ、ダウンジャケットを着てのジョギングです。最近は朝晩いろんな用事があり通勤で歩く暇がありません。運動不足で太ってしまいました。今日も、夕方診療が終わってすぐの6時から県庁主催のコロナワクチンのWEBに説明会でした。まだ決まっていないこともたくさんあり、どう動いたらいいのかわからないことばかりです。明後日は、国の方から再度WEB説明会があります。診療の他に相当な準備のための時間を取られています。それにしても、またもやワクチン接種のシステムは国ではなく市町村単位で独自にシステム開発をしているようです。熊本県は予約システムをJTBに投げたようで、国のシステムの他に県が作るシステムも併存しての運用みたいです。混乱します。

    当院がワクチン接種の拠点としてどのような役割を果たせばいいのか、いまだによくわからないのですが、まずは先行して始まる医療関係者に対してのサテライト会場としての機能をはたし、その後、一般枠の準備に入るという感じでしょうか。一般枠のワクチンはまだ国内に入荷しておらず、いつ何本はいるかもわかっていないので、予定は未定と言ったところです。お問い合わせが多いですが、しばらくお待ち下さい。

  • コロナワクチンの準備が進んでいます

    熊本は独自の緊急事態宣言を出していましたが、だいぶ状況は改善して解除になるとのことです。飲食店をはじめ、ホッとすることだと思います。私の予想では、去年と同じ季節的な変化をたどると思っています。つまり、5月頃には随分改善するでしょう。しかし、去年の2月から4月頃というのはちょうど増え始めた時期でした。今年は前倒しで増えていたので、今減ってきていますが、あと2−3ヶ月は気を抜かずに行きたいものです。

    世の中は、コロナワクチンがいよいよ始まるようです。まずは国立病院の職員が先行し、その次が医療従事者、65歳以上の高齢者と続くようです。当院でも、患者さんからの問い合わせや要望が多いことから、ワクチン接種のサテライト会場として申請しています。ファイザーのワクチンが1単位1000人分と言う話で、1日あたり100人以上打たないとメイン会場の資格がないのですが、そこからドライアイスに入れて小分けしてもらう形でサテライト会場となるようです。まだ詳細は不明ですが、3月頃からクーポンの印刷が始まり、4月頃には発送されるでしょう。それをもとに、希望する会場に予約を入れる形になりそうです。今回は、保存が難しく品質管理が厳重なため、接種者のほうがワクチンの都合に合わせてもらわないといけません。1本あたり5人分とか6人分とか議論されていますが、無駄にならないようにきっちり予約制になります。予約したら、必ずその日は会場に行ってもらわないと困ります。うっかり忘れたりドタキャンしないでください。

    私の予想では5月頃にはかなり患者数が減ってすでに流行も終わったような気分になると思いますが、一般の人のワクチンは5月頃に回ってくるため、注射する気持ちもだいぶ薄れるのではないかと思います。しかも、インフルエンザだと今年のワクチンで来シーズンの予防効果はないので、コロナワクチンは5月頃打ってどのくらい意味があるのかと思っています。インフルワクチンなら10月から12月頃に打って備えます。誰も指摘しませんが、コロナワクチンも季節変動を無視しては無駄打ちになるのではないかと思っています。

  • プランマン

    月曜は患者さんも多く、けっこう慌ただしく過ごしました。診療が終わって、経理作業をしていたら予定していたWEB講演会が始まりました。帯状疱疹ワクチンの話です。先日もブログに書きましたが、当院でも帯状疱疹ワクチンが接種できます。帯状疱疹は運が悪いと神経痛の後遺症が残り、つらい思いをします。ワクチンの予防効果は抜群ですので、まだ帯状疱疹にかかったことのない場合ワクチンを検討されたらと思います。この講演会が終わったら、次に睡眠薬の講演会。最近新しくでた睡眠薬はとてもよく効くのですが、従来のベンゾジアゼピン系ではないので比較的安全で習慣性も少ないと言われています。当院でもすでに処方しています。この講演会が終わったら、3つ目のWEBセミナーが糖尿病の話です。最近はSGLT2阻害剤という新しい機序の治療薬がでて、糖尿病合併心不全や腎不全などの予後が劇的に改善しています。今となってはSGLT2阻害剤を使わないのは患者さんにとって悪いことのような気がして、どんどん取り入れています。

    このように、夕方3つのWEB講演会をはしごして効率的に勉強できたのは単に運が良かったわけではありません。勉強しようと思って計画的に3つの講演会を予約したからです。何事もそうです。自分でやりたいことを具体的にイメージしたら、その方法を考え、計画する。そして、計画を実行する。それにつきます。私は、もともとあまり計画的な性格ではなく、旅行などに行ってもぶらっと地図も見ずに雰囲気で好きな方向へ歩いていっては目に止まった店に入ってご飯を食べる。ガイドブックなど殆ど見ません。

    しかし、50歳も過ぎて、今後の人生を考えるとあまり無計画に無駄な時間を過ごしてはいけないと思い、できるだけ計画をたてるように心がけています。昨日、たまたまアマゾンプライムビデオでみた韓国映画「プランマン」は何でも計画通りにしないと気がすまない強迫性障害の男性の話。日常のすべてをプランしてそのとおり動く。しかし、図らずもコンビニ店員さんと出会ったことから認知行動療法みないな事になり、結果計画しすぎて困った病的性格を克服するという面白い話でした。

  • 糖尿病の新しい栄養療法

    東北ではまた強い地震があったそうです。ちょうど10年の節目にやってくる地震、こわいですね。福島の原発からはまた核燃料保管プールの水が漏れたと言っていました。危ないとわかっているのだから、早くなんとかしてもらいたいものです。熊本は2回大きな地震に見舞われましたが、1回目の地震で倒れた家具やお皿、花瓶などを元の場所に戻したところ、2回めで割れてしまったという話を聞きます。1回目の地震の後、危ないからと箱に入れてしまったところでは2回めの本震で難を逃れています。油断大敵です。そして、熊本もちょうど5年目を迎えようとしていますが、あれだけ被害のあった、益城近辺や南阿蘇にはまた新築がたっています。一度大きな災害があったところは、忘れた頃にまた来ると思っていたほうがいいと思います。

    日曜は朝からWEB講演会に参加しました。糖尿病の最新の話題です。ミトコンドリアの品質管理という面白いお話でした。栄養を取りすぎると糖尿病になるわけですが、細胞内では過剰な栄養がATPというエネルギーに変換されます。そのATPはミトコンドリアで産生されるのですが、過剰になると炎症を起こして、ミトコンドリアの質が低下するそうです。ミトコンドリアは人の遺伝子とは別の独自のDNAを持っているのですが、傷んでしまうと修復できないそうです。そこで、ミトコンドリアを傷めず、いい状態に保つために必要なのがケトン体だそうです。

    ケトン体は絶食して体に栄養が足りなくなったとき、体脂肪がエネルギーとして燃やされる際に発生します。つまり、食べすぎず、空腹を味わうことがミトコンドリアの品質をたもつのに重要だそうです。しかし、高齢者は筋肉量が低下してサルコペニアという状態になりやすいので、食事制限はしすぎず、痩せないように努力すること。ご飯の前に肉や魚といったおかず(タンパク質)をしっかり取ることを推奨されました。ケトンを意識するなら、間食しないこと、夜遅く食べないことなどが大切です。食品交換表を見ながら何カロリー以内にするというエネルギーコントロールの時代はすでに過去のものとなりました。お間違えないように。

    熊本県庁

  • 当院の病診連携先は

    今週は訪問診療している患者さんや通院患者さんで体調をこわして何人も日赤や市民病院にお願いしました。当院は市民病院と日赤の中間地点にあり、どちらにも頼む機会が多いのですが、嫌な顔ひとつせず頼んだらすぐに見てもらえるので本当に助かっています。先日は地域医療センターにも急患をお願いしました。当院はこのような、公的救急病院以外にもあちこちの病院と連携をとっています。例えば、くわみず病院。ここは非常に優秀なドクターが揃っているので、クオリティーが高い。困ったときにはすごく頼りになります。高齢者医療で入院やリハビリなどを長期にしないといけない場合、桜十字病院、西日本病院などにお願いしています。精神科では向陽台病院や桜ヶ丘病院にお願いしています。こういう連携は病診連携と呼びます。病院と診療所が連携するという意味です。

    以前は病診連携の会が盛んにあり、病院紹介のあとには懇親会があり、その病院のスタッフや連携室の皆さんと名刺交換をして顔の見える連携をしていました。しかし、コロナ時代に入り、連携の会は中止されたり、あってもオンラインになっています。これではみなさんと親しく慣れません。頼りになるのは以前から知っている人たちです。早く、以前みたいに普通にみんなが集まってお酒でも酌み交わしながら親睦を深められる時代に戻りたいですね。

    話は変わって、このところ1ヶ月ほど犬の散歩とジョギングを合体させています。犬のペースに合わせて走るので歩くようなゆっくりスピードですがスロージョギングはマラソンの体ができていなくてもできるのでいい運動です。年末久しぶりに郵便局まで200メートルくらい走ってみたらもう無理というくらい息が切れたのですが、今は毎晩ゴンと一緒に30分くらいかけて2キロのジョギングです。気持ちよく走れます。