むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 不登校の対応法、親の心得

    モーニングセミナーに参加しました。今回の講師は菊池でカウンセリングルーム「タン♫カルム」を経営されている山口法子さんでした。社会問題となっている不登校の相談を積極的にされているそうです。学校に行こうとすると頭痛や腹痛、めまい、下痢など様々な症状でいけなくなる人が多く、そういう身体症状がある場合心療内科を受診するケースが多いと思います。一方、ゲームなどで夜ふかしをして、朝起きられないようなフクロウ型人間も不登校となります。以前ブログに書きましたが、フクロウ型人間は漢方治療が効くことがあります。久留米大学病院の恵紙先生のフクロウ外来は予約でいっぱいで半年以上の待ちとなっています。

    今回の講演でのポイントをいくつか紹介します。まず、学校に行かない子供の親が必死になってキーキーいうとそれは逆効果です。子供の居場所がなくなってしまいます。学校が昔のように楽しい場所でなくなってしまったのも問題です。当院には、心を病んだ学校の先生が大勢来院されています。先生が病んでいるから生徒も学校が楽しくないのは納得いきます。みんな神経質でピリピリしているのです。そこで、親は、「学校なんていかなくてもいいんだよ、通信制の学校もあるし、フリースクールもあるし、オンラインで勉強して大学受験の資格を取ることもできる」そんなおおらかな気持ちで子供を全面的にささえ、見守ってあげたいものです。

    そして、引きこもりの子供さんのなにか得意なこと、上手なことを褒めてあげることです。しっかり褒めてあげましょう。自己肯定感を上げるのは重要なことです。子供が不登校になると、両親が不仲になるケースが多いそうです。すると子供はますます居場所を失うので、夫婦仲良くしましょう。最後に大事なポイントをあげると、子供の話を否定せずによく聴いてあげること、そして、学校に行けないときは家で休ませてあげること、それが長期にわたるかもしれないという覚悟をもって見守ってあげること。子供に親の理想を押し付けないことが大切です。親が変われば子供も変わる!今日はいい講演を聞かせてもらいました。