むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 日常を取り戻すことの大切さ

    日曜は雨もふらず穏やかな天気でした。私は先週に引き続き、久木野の温泉に行ってきました。阿蘇山を眺めながらの朝風呂は気持ちいい。しばらく温泉近辺をブラブラと散策しました。阿蘇の方はもう稲刈りが始まっていました。もう秋なんですね。帰りに久木野の道の駅に立ち寄ったところ、猿回しをやっていました。ショーは15分ほどで終わりましたが、久しぶりに見て面白かったです。そうこうしていると昼近くなったので、道の駅のレストランでそばを注文し、野外のテラスにあるテーブルで阿蘇の風景を眺めながらのんびり昼食。いいですね。リラックスできますよ。

    週刊新潮の最新号で、「コロナ過剰対策で認知症パンデミック」という記事を読みました。みんな、コロナ怖い、とデイケアなどの参加を中止して家にひきこもっています。老人ホームでも、家族との面会が制限されており、ほとんどが刺激の少ない単調な生活になっています。こういう環境で、高齢者はほとんど動かないので筋力が低下し、転びやすくなるし、肺炎なども起こしやすくなります。運動しないから糖尿病も悪化します。そして、刺激の少ない毎日で頭も働かなくなり認知症がどんどん進むわけです。こんな毎日が続けば、高齢者にとっては大変です。できるだけ、今まで通り、デイケアなどにも参加して体を動かしたほうがいいと思います。

    コロナに感染するリスクはあっても、いままでコロナの10倍以上死亡するインフルエンザに対してはそこまでビクビクして過ごすことはなかったでしょう。最近は熱中症でも毎日重症者が出ているし、交通事故に合う確率も当然あります。日常、コロナ以上に危険なことはたくさんあるわけですから、コロナだけを怖がって生活を極度に制限しては、幸せな毎日など遅れません。これでは、牢屋に入って長生きするのと、シャバで楽しく過ごすのはどっちがいいですか?という話と同じです。

    道の駅「あそ望の里久木野」のレストランのテラス席