むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 熱中症に注意しましょう

    暑いですね。昼間に外を出歩くのは危険な感じがします。車に乗っていても日差しが厳しい。脱水にならないように水分をこまめに取りましょう。今年は熱中症で救急搬送される人が非常に多いとのことです。家で過ごすときもエアコンを使いましょう。訪問診療で高齢者宅を訪れると、とても暑い部屋に住んでいる方が多く見られます。しかも長袖。歳をとると暑さに強くなるのかと思いますが、自分は平気でも脱水になります。高齢者はただでさえ水分量が少ないので、汗をかかないように見えても脱水が進みます。だるい、微熱がある、頭が痛いなどの症状があれば、コロナよりさきに脱水を疑いましょう。

    扇風機が好きという高齢者もいますが、扇風機で熱風を体に当てると脱水が進みます。試しに、室内干しした洗濯物に扇風機を当ててみてください。すぐに乾きますよ。扇風機はエアコンと組み合わせて使うと体感温度を下げられますからうまく使いましょう。

    汗をかくと体から塩分が抜けます。血圧の治療として日頃から減塩している場合や利尿剤を飲んでいるような場合、塩分の不足がおこり、血圧が下がりすぎたり足がつったりします。夏場は発汗の度合いに応じて塩分を取ることをおすすめします。その際も、塩化ナトリウム(純粋な塩)は避けて、海水を煮詰めて作ったような天然塩がいいと思います。いい塩は、成分表でカリウムやマグネシウムを多く含みます。いわゆるにがり成分ですが、ナトリウム以外のミネラルをたっぷり含んだ塩は血圧を上げにくく味も素晴らしいです。また、高価な塩だと、もったいないので使いすぎず、自然と減塩につながります。