むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • オンライン化が進む

    多くの学校が5月の連休まで休みを延長するということです。学生さんたちは遊びにも行けず休みだけもらってもあまり嬉しくないかもしれません。受験生だと、勉強が遅れるのが心配でしょう。今年は浪人生に有利になるかもしれません。うちの子が高校生だった頃を思い出すと、東進衛星予備校というオンディマンドの講義を受けていました。日本中にあるので、ご存じの方も多いと思います。学校のすすみ具合や個人の習熟度に合わせて自分の必要な科目の必要な講義だけをネットで勉強できます。確か申請しておけば、自宅で受講できたと思います(うちの子はほとんど真面目にはやっていませんでした)。

    親としてはこんなの塾じゃないと思っていましたが、熊本には他に高校生向けの塾がなかったので仕方ないと思っていました。しかし、このコロナ禍(か)の中にあっては、東進の方法は画期的です。家に引きこもったままどれだけでも勉強できます。極端に言えば、このまま学校が再開されなくても、東京の一流の講師陣の素晴らしい授業を自宅で受けられるので、なんら困りません。なんと時代の最先端なのでしょうか。

    医療も、オンライン受診が話題となっています。ただ、日本はIT化が中国や韓国などに比べとても遅れているので、まだまだ実現しないと思います。しかも、風邪の診察など、のどや鼻の粘膜を適切な光で明るくして見ないと全く見えません。光源が懐中電灯のように赤っぽい光かLEDの青っぽい光かで喉の色はぜんぜん違って見えます。首や顎のリンパが腫れていないかも熟練した指先で触ってみたいとわかりません。何より、患者さんを直に目の前にすると、話をしなくても重篤感が伝わってくるのですが、オンラインではそれも難しいです。誤診がこわくてオンラインの診察にはなかなか踏み切れません。

    熊本城稲荷にある巨大な水晶玉