むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 予祝しないと豊作の喜びはこない

    春ですねー。昼間はさんさんと照る太陽がまぶしく、日のさす部屋の中は暖かかったです。夕方診療が終わった時間に外を見るとまだ明るく、いよいよ春を感じます。クリニック近くの街路樹には白くて大きいモクレンの花が咲いています。モクレンが終わるといよいよ桜です。今年は花見まで自粛ムードが続くかもしれませんが、花を見て美しいと思ったり春になったことを祝うのは個人の勝手です。せっかくきれいに咲いている花をみて楽しまなければ罰が当たります。大嶋啓介さんの本によると、花見の習慣は予祝と言って先にある出来事を前もってお祝いした日本の習慣だとのこと。先にあることとは、もちろん秋の豊作です。今年も豊作になりますように、ではなく、おかげで大豊作でした!と桜を見ながらお祝いすると思った通りの未来が来る、ということだそうです。

    去年は、国会で桜を見る会が追求され、たしか今年は中止になったと思います。桜を見る会はどうでもいいのですが、花見はしないと秋の豊作はない、というのが予祝の原理です。そこで、どうか皆さん、集まってワイワイしないでもいいですから、個人的に公園で今年もきれいな花が咲いてよかった。いい一年になりましたと思いつつ静かに予祝しましょうね。いい一年でした、と過去形にいうのがポイントです。夢がまるでかなったかのように祝うとそれが現実になるのです。

    夜、用事で熊本空港までいきましたが、道路はガラガラ、全然車が走っていません。空港についたら駐車場が見渡す限り開いています。こんな風景見たことありません。飛行機の到着ロビーにいたら、羽田からの便が到着しました。降りてきたのはわずか10−20人ほど。びっくりです。こうなると、飛行機がわざわざ自分のために飛んでくれたと言う感覚です。感謝しかありません。人生いろんな経験をしますが、この新コロ騒ぎは格別です。きっと経済、公衆衛生、政治などあらゆる転換点を迎えているのだろうと思います。大昔、地球に大隕石が落ちてきて恐竜は滅びました。生き残った動物は力が強かったわけでも大きかったわけでもありません。変化に対応できたのです。私たちは今大きく変わりつつある世の中に素早く適応しながら変化しないといけません。昔のやり方にしがみついていると滅ぶばかりです。

     

    サクラマチのテラスに立つくまモン