むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 若い人の指導は難しい

    本を読んでいて、誤解していたことがあります。「情けは人の為ならず」という言葉ですが、情けをかけるのは人のためにならない、と思っていました。完全に間違いでした。「情けをかけることは、人のためではない。巡り巡って自分に帰ってくる」という話だそうです。びっくりしました。こんな誤解ってありますね。こんな年になるまで知らなかったなんて恥ずかしい。

    昨日、スカッとジャパンというTVをみていたら、喫茶店のブラック店長をギャフンと言わせたい、みたいなコーナーがありました。店長が、新人バイトの子にもっと笑顔で!口角を上げて!もう少し明るめの口紅を使って!接客するときはドレミファソラのラの音階で!」と手厳しく指導していました。どの指導も、至極まっとうだったのですが、言い方が悪かったために新人さんには聞いてもらえず、逆にブラック店長呼ばわりされて、成敗したいなんて・・と思いました。店長の伝え方が悪かったのです。

    最近、新人教育のマニュアルなどでは、まずいいところを見つけて褒める。そして、改善してほしい点を一つ伝える。最後にまた一つ褒める。褒めて指導してまた褒めるというサンドイッチ方式で伝えるようにと言われています。それも面倒な話だと思いますが、おそらく効果的なんでしょう。私が思うに、指導するときに店の収益や社長に対する機嫌取りの姿勢ではだめですが、本人のことを心から思って優しい言葉で伝えれば伝わるんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか?いずれにしても、若い人の教育は難しいですね。私には無理、自分には合わない、それってブラックじゃ?みたいな話になりがちです。