むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ビタミンは安くて大量がいい

    先日、漢方の師匠である牟田先生が亡くなりましたが、葬儀に間に合わなかった吉冨先生(四国に移住されています)がお参りに来たので、久しぶりに牟田先生の門下生だった仲間が集ってしのぶ会をしました。八代の荒木医院院長先生、谷崎MAクリニックの院長先生などが来られました。それぞれ、牟田先生とのいろんな思い出話に花が咲きました。漢方の師匠といえば、家元のようなものです。漢方にもいろんな流派があるのですが、その中でも中医学を理論的に駆使しながら古典を解釈するのが特徴でした。おかげで、熊本は牟田先生の門下生が県下に漢方を広めたため、全国でも珍しく日本流の古方という流派より中医学をしている人が多いのが特徴です。

    さて、今日は患者さんから嬉しい報告がありました。私が以前見た高校生で、倦怠感が強いとのことで、ビタミンなどを使ったセルフケアを指導しました。その後、忠実にその教えを守った結果、とても元気になり今では活発に部活動にも参加できているとのことを伺いました、嬉しい限りです。

    私がすすめるビタミンはかなり大量です。その代わり安く買えるブランドを勧めています。日本製はやたら高く、1ヶ月分で3000円とかするものばかりですが、アメリカ製を個人輸入すると1ヶ月あたり数百円です。安いものでも、十分量取ることで素晴らしい効果があります。高いものを少し取るよりずっといいと思います。例えば、ビタミンcを風邪予防に取るときは1日1000mgくらいでいいですが、風邪の治療には5000mg以上必要です。

    萌の里

  • 起立性調節障害

    祝日の影響もあってか、連日大変混雑しています。風邪もだいぶ増えてきています。当院ではまだインフルエンザは出ていませんが、咳がひどいとか、熱が高いという症状が多く見られます。ご注意ください。インフルエンザの予防接種は年内いっぱい受け付けますが、予約制となっていますので、早めにお願いします。

    中高生で朝起きられないとか、立ちくらみがするという場合、低血圧が問題の場合が結構あります。立ちくらみは起立性低血圧と言いますが、立ちくらみでなくて朝礼などでずっとたっていると意識が遠くなって倒れてしまうのは起立性調節障害です。よく貧血と言いますが、貧血とはヘモグロビン値が低い(血が薄い)ことです。起立性調節障害の場合は、貧血は関係ないので、採血データに異常はありません。血圧が下がると脳血流が低下するためふらついたり立ちくらみが起こります。

    脳血流は自律神経が調整します。交感神経、副交感神経の調節が悪くなると不調をきたします。まずは、睡眠時間をしっかり取ること、食事をきちんと取ることなど日常の生活リズムをきちんとすることが大切です。それがうまく行かない場合は薬の力に頼ってでも、きちんと寝る、食べるを整えます。当院では漢方を主に使いますが、食欲、睡眠、血圧などがどうしても改善しない場合は西洋薬も併用します。子供さんにも漢方を処方していますが、たいていは内服できています。

  • 肺炎の予防法 及び めまいを治す方法

    試してガッテンをみて、驚きの発見の連続でした。まず、誤嚥性肺炎の予防。口を開ける力が弱いと誤嚥しやすいそうです。本気で口を開けることで、筋肉が強くなるとのことです。10秒ほど力いっぱい口を開けるx一日5回で2週間ほどすると効果が出てくると言っていました。ただ、私が心配するのは口を力いっぱい開けるとあごがはずれる人がいることです。それを予防しながらこの運動をするには、自分の手で顎を下から上へ押し上げ、その手を押し下げるような力で口を開けると、口を開けすぎずに筋トレできると思います。ぜひそのようにやってもらいたいと思います。

    もう一つは、めまいの治療。私も最近めまいを起こしたので興味深く見ました。私の場合、寝た姿勢から体を起こすとグラっと来たので、良性発作性頭位めまい症という診断です。耳石が三半規管に入ってしまった際にめまいが起こるので、体操によって引っかかった石を戻す運動で改善します。面白いように治るので、わざと何度もめまいが起こる頭の動きをし、体操して治療する練習をしました。今や、自分のめまいは一発(30秒ほど)で治せるようになりました。いい経験でした。そして、今日のガッテンでは、この耳石が三半規管へ落ち込まない方法を紹介していました。

    それは、寝るときに頭をあげて寝るというもの。枕を高くするのみでは不十分みたいで、番組では腰から頭にかけて目標は45度上げると言っていました。ギャッジアップできる介護ベッドなら簡単ですが、家庭でするには毛布などをたくさん重ねないとその角度は出ません。無理せず少しずつしないと眠れないと思いますが、慢性めまいで困っている場合やって見る価値はあると思います。ただ、耳石と関係ないメニエール病だと、この方法では改善しないと思います。

  • 恩師の話

    皆さんにも思い出に残る恩師というのがいると思います。私の漢方の恩師である御船の牟田先生がお亡くなりになりました。今日はお通夜でした。生前の牟田先生のお姿が次々と脳裏に浮かびました。とても古い四角いライトのボルボに乗っておられました。洞察力が鋭く、そばに座って雑談を聞かせていただくだけで勉強になりました。二人で浜勝に行ってカキフライを食べたのも思い出されます。今、開業して漢方を使った診療ができているのは牟田先生のおかげです。私は牟田先生の主催する緑林会という漢方勉強会に何年も通いました。おかげで漢方は多くの患者さんを救っています。

    思い起こせば、私には牟田先生以外にも大切な恩師が何人もいます。循環器の恩師はむかし済生会が段山にあったときに手取り足取り教えていただいた早崎先生。だいぶ前にお亡くなりになりました。アメリカで留学中にとても可愛がってくれたTraber教授。息子のようにかわいがってくれました。生理学や救急医学の基礎を叩き込んでくれました。Traber先生もすでに亡くなっています。残念ながらお葬式にはいけませんでした。

    他にも数名恩師がいます。子飼で開業されているあらき循環器科の荒木先生、鍼を教えていただいた御幸病院(もと市民病院院長)の長尾先生、大学院時代の指導教官の岡嶋先生などです。これらの先生はまだお元気です。振り返ってみると、恩師に恵まれています。人との出会いが人生を大きく変えます。しかし、よーく思い返すと、これらすべての先生たちとの出会いを作ったのは紛れもなく自分自身です。自分で会いたいと望んでアプローチしました。運は自分で切り開くものだとつくづく感じます。

  • 私の自動車遍歴

    今年は特別な即位の礼の祝日ですね。月曜は忙しい一日でした。100名の外来患者さんでした。まだインフルエンザも出ない現在でこの人数ですから、冬が恐ろしいです。効率よく診察しても1時間ほどおまたせしてすいませんでした。みなさんに満足して帰っていただきたいため、ご理解とご協力をお願いします。

    最近は、クリニックの近くに住む方から何件か訪問診療の依頼を受けています。ご高齢で足が不自由だったり、通院の足が確保できないなどあれば、往診や訪問診療を利用できます。当院も地域に貢献したいので、できるだけのやりくりをします。時間が一番のネックです。それにしても、クリニックから5分以内で行けるようなところも車で入っていくのが難しいような細い迷路のようなところがあります。できることならゴーカートみたいな小さな自動車で往診したいくらいです。

    今往診に使っている車はホンダのNワゴンです。昨日車検に出したので、オイル交換なども済ませて快適そのものです。私にとってこの車は3台目のホンダです。アコード、オデッセイと乗ってきましたが、どれも素晴らしくいい車でした。きょうは、私の車の歴史でも書きましょう。日産はバイオレット(初めての自分の車)、スカイライン(初めて乗ったオートマ車)。三菱はギャランシグマ(親譲り)。マツダはMPV、アメリカで乗ったはじめての左ハンドル車。大きくてアメ車みたいでした。トヨタではカムリ(左ハンドル)とトヨタシエナというアメリカ仕様のミニバン(左ハンドル)の2台です。どちらも留学中に乗っていました。最高でした。外車ではベンツ190(小ベンツと言ってました)、ゴルフ(VW)、ティグアン(VW)、UP!(VW), X1(BMW)。数えると免許をとって今までで14台に乗り継いだようです。

    そうはいっても、雨がふらなければほとんど徒歩通勤です。靴のほうが大事かもしれません。通勤用はミズノ。ランニング用はアシックス。仕事用はニューバランスというかんじですが、時々ローテします。