むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • マグネシウムは大切な栄養素

    ためしてガッテンを見たら、マグネシウムの話題でした。ご覧になりましたか?マグネシウムは体を維持するのに必須のミネラルですが、いろんな食材に含まれるため不足することをあまり心配されなかったようです。今日の番組を見ていたら、ストレスがかかるとマグネシウムの尿中に排泄される量が増えるので足りなくなるようでした。マグネシウムは、体のエネルギーを作る酵素の手だすけをする、血糖値の上昇を抑え糖尿病を減らす、心疾患を減らすなどの働きが証明されていると言っていました。

    マグネシウムは海にたくさんあります。豆腐を作るにがりの成分はマグネシウムです。豆腐はもちろん、海藻(わかめやひじき)、魚介類などに多く含まれます。そばやほうれん草などにも多く含まれるとのことです。日本人は女性で50mg、男性で100mgのマグネシウムが不足しているそうです。今食べている食事にプラスして納豆1〜2パック程度が必要とのこと。私は毎日サプリメントでマグネシウム100mgをとっています。

    マグネシウムは体内でカルシウムと拮抗して働きます。カルシウムは筋肉を収縮し、マグネシウムはリラックスさせます。したがって、足がつったりしやすい場合、マグネシウム不足が多く見られます。しかし、通常のマグネシウムサプリはカルシウムと合剤になっており、2:1でカルシウムを多めに入れてあったりします。私の最近の経験では、マグネシウムだけのサプリ(カルシウムを含まないもの)がアメリカ製にはあるので、そちらのほうがいいみたいです。また、マグネシウムは皮膚から吸収されるので、マグネシウム入浴剤(エプソムソルト)はおすすめです。

  • 陰中に陽あり、陽中に陰あり

    日中、2週間ぶりくらいにギラギラと光る太陽と夏を思わせる暑さを感じていたら、夕方になってみるみる真っ黒い雲に覆われて、激しい雷雨となりました。すごい雨でした。ニュースを見たら日本各地でゲリラ豪雨だったようです。温暖化の影響で大気中に含まれる水分量がとても多いので、雨が強くなっているのです。このような激しい雨が常態化している以上我々も対策をとらないといけません。家の排水や道路の側溝、下水などは今までの基準では追いつきません。また、引っ越したり家を建てる際には、過去の浸水歴を確かめ、低い土地は避けるべきです。クリニックのある山の神・小峯は地名の通り小高い丘になっています。それでも、山の中にも山あり谷ありです。高い土地でもちょっとした谷間には水が一気に流れ込んで浸水する恐れがあります。

    漢方の世界では、「陽中に陰あり、陰中に陽あり」といいます。陰陽図(二つ巴の図柄)を見ると、目玉のようなものがあります。これが陰中の陽であり、陽中の陰です。病気もすごく調子悪いと言いながら、多少調子のいい日もあります。逆に、このところ調子が良かったけど、昨日はきつかった、みたいな場合もあります。世の中なんでも100%いいとか100%悪いという事はありません。それが自然です。

    家の庭を見ると庭は家より南にあるのに苔むしたところがあります。それは南のほうが日当たりが良いと思っていても、実際には木陰があったりするからです。そう思って見ると、昨日まで調子良かったのに今日はどうして・・と悩むことはないのです。いいときもあれば悪いときもある。そういうものです。

  • クリニックに救急車が来た

    滅多にないのですが、今日は救急隊から連絡があり、患者さんを搬入したいとのことでした。月曜の午前中でとても混んでいる時間でしたが、当院にかかりつけの方でしたので、来ていただきました。当院を設計した際に設計士さんがギリギリで気がついたのが、処置室にストレッチャー(移動するベッド)が入らないということでした。廊下から部屋に入る際に曲がるスペースがないのが問題でした。そこで急遽、ドアの位置などを計算してもらって、ストレッチャーの搬入ができるように手直ししてもらいました。おかげで救急隊の患者搬入はスムーズにできています。

    私は、以前、田迎の東(あずま)病院という24時間救急対応の病院に勤務していました。また、アメリカ(テキサス大学)では集中治療部・救急部の研究室勤務、帰国してからは国立病院の救急部・循環器兼任、NTT九州病院(今の森都総合病院)の救急外来立ち上げの責任者などを歴任してきました。ずっと救急畑で仕事をしてきたのです。今、主にやっている漢方のような慢性疾患とはまる反対の世界ですが、私の臨床力を鍛えたのはずっと救急病院でした。

    そこで、クリニックを開業してもささやかですが、救急にも貢献したいと思っています。もちろん、CTやMRIなどないし、入院設備もないのでできることは限られています。1次救急に限りますが、できるだけのことはしたいと思っています。

  • プロは練習を怠らないもの

    昨日書きましたが、当クリニックは開院3周年となりました。経営理念は開院当初から変わりません。患者さんとその家族に健康で幸せになっていただきたい。そのために西洋医学・東洋医学を問わず、最適な医療を提供する。というものです。また、法人をトータルケアと名付けましたから、その名の通り、患者さんの心も体も全部面倒見ます。おじいちゃんおばあちゃんから小中学校のお子さんまで家族みんなトータルで面倒見ます。内科にとどまらず、皮膚科、整形外科、婦人科などできる範囲で家庭医的な診療を目指します。スタッフ一同、精一杯がんばりますので、これまで通りよろしくおねがいします。

    ところで皆さん、学生時代になにか部活などしていましたか?例えば陸上、毎日毎日走りましたね。剣道部、毎日稽古がありました。野球部、練習がない日もキャッチボールや素振りをしました。何かうまくなるにはひたすら練習です。それでは、社会人になって、仕事をはじめてから、仕事に関することで日々努力していますか?

    プロと言われている人たちは社会人になっても日々練習です。プロ野球選手、プロゴルファーなどスポーツ選手は特別と思っていませんか。それは間違いです。わたしたちの仕事が何であれ、プロとしてお金をもらうからにはその道を極めなければいけません。ひたすら訓練あるのみです。学生時代部活でやったひたむきな練習は社会人になってから役にたつのですが、それは「努力を止めないこと」であるという事を忘れてはいけません。

     

    博多

  • 運動不足にはスクワット

    9月1日です。当院の開院記念日です。おかげさまで3周年となりました。今年の4月に法人化したため、そっちの方が新しい開院記念日でもありますが、これからも皆さんの「困った」を全力でサポートします。よろしくお願いします。

    ところで、雨が続くので運動不足です。スマートウォッチで1日の歩数や活動量がわかるのですが、このところの運動不足は顕著です。通勤は車、院内ではほとんど診察室に座っているので、歩くといえば往診の際にちょっとだけです。これでは体調も悪くなります。犬のゴン太も散歩に出られないので運動不足もいいところです。足腰弱ってしまいます。筋力をつけるには毎日ひたむきな努力が必要ですが、筋肉が落ちるのはあっというまです。油断大敵です。

    スポーツジムに通っている人はいいですね。雨でも室内でマシンを使って歩いたり筋トレしたり、エアロビなどに参加すれば天気なんて関係ありません。エアコンが効いた屋内ですから年中快適です。ただ、ジムの会費は高いので、元を取ろうと思えば、週3ー4回は行かないといけません。だんだん強迫的になってきて、自分の時間を自分の好きに使えなくなってきます。ジムに左右されてしまう感じです。

    それを避けるには市民体育館などいいと思います。ビジターで300円くらいだったと思います。民間のジムほどは設備は充実していませんが、雨の日だけ体を動かすにはちょうどいいと思います。また、家の中で簡単にできるのはスクワットです。中かがみになる運動ですが、ふらつく場合椅子の背もたれなどを持ってから運動しても良いと言われています。