むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 陰中に陽あり、陽中に陰あり

    日中、2週間ぶりくらいにギラギラと光る太陽と夏を思わせる暑さを感じていたら、夕方になってみるみる真っ黒い雲に覆われて、激しい雷雨となりました。すごい雨でした。ニュースを見たら日本各地でゲリラ豪雨だったようです。温暖化の影響で大気中に含まれる水分量がとても多いので、雨が強くなっているのです。このような激しい雨が常態化している以上我々も対策をとらないといけません。家の排水や道路の側溝、下水などは今までの基準では追いつきません。また、引っ越したり家を建てる際には、過去の浸水歴を確かめ、低い土地は避けるべきです。クリニックのある山の神・小峯は地名の通り小高い丘になっています。それでも、山の中にも山あり谷ありです。高い土地でもちょっとした谷間には水が一気に流れ込んで浸水する恐れがあります。

    漢方の世界では、「陽中に陰あり、陰中に陽あり」といいます。陰陽図(二つ巴の図柄)を見ると、目玉のようなものがあります。これが陰中の陽であり、陽中の陰です。病気もすごく調子悪いと言いながら、多少調子のいい日もあります。逆に、このところ調子が良かったけど、昨日はきつかった、みたいな場合もあります。世の中なんでも100%いいとか100%悪いという事はありません。それが自然です。

    家の庭を見ると庭は家より南にあるのに苔むしたところがあります。それは南のほうが日当たりが良いと思っていても、実際には木陰があったりするからです。そう思って見ると、昨日まで調子良かったのに今日はどうして・・と悩むことはないのです。いいときもあれば悪いときもある。そういうものです。