むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ご飯(米)はねむくなる

    涼しい一日でしたね。昼も26度くらいでした。朝の肌寒い時間は、車のエアコンは暖房になったんじゃないかと思いました。過ごしやすい一日でした。まだ8月ですが、このままいい季節がが長く続いてくれたらと思います。夏休み最後の週末で、宿題に追われた家庭、外食したり、お出かけした家庭、部活の試合やコンテストなどで忙しかった家庭など様々あったと思います。8月はあと一週間ありますから、有意義に過ごしたいものです。うちは、東京から帰省してきた息子と久しぶりにご飯を食べに行ったりして過ごしました。

    普段は食べないご飯(米)を昼にたっぷり食べると、その後眠くなります。今日も昼からは眠くて仕方ありませんでした。日頃は、午後の診療中に眠気が来ると仕事に差し支えます。なかには、自分の体調不良の歴史を10年以上さかのぼって話される患者さんがいます。そんなことを延々聞いている暇はないと思ってはいけません。その中に重要なヒントが隠されているからです。長い話を集中して聞くには眠くなってはいけません。

    そのために私が実践しているのは昼ごはんに炭水化物をとらないことです。弁当を持参するのですが、おかずのみです。それから、昼休みに5分でもいいので、昼寝をします。往診の帰りに同行してくれている看護師さんに運転を任せて助手席で短時間ですが目をつぶると頭の疲れが取れてすっきりします。それだけで午後も100%集中して仕事ができます。

     

    数ヶ月前のソウル・明洞の屋台の海苔巻き(ごま油の風味のするノリです)

  • 漢方理論は原因不明の病態も説明できます

    土曜の夕方は福岡で漢方の勉強会があり、診療後参加してきました。参加者は300名を超える盛況でした。漢方を勉強しようという人たちがいかに多くなっているかがわかります。西洋医学が発展しても、いろいろ調べたけど結局原因がわからないという患者さんが出てきます。ここに西洋医学の限界があるように思います。

    西洋医学は検査数値や画像などを科学的根拠として病気の原因がどこにあるかを見極めます。その論理が正しいのは、異常所見を治す薬や手術をすることで症状が改善することから証明されます。しかし、どんなに調べても異常が見つからないのに症状だけがある場合、お手上げとなってしまいます。

    そういう時に、西洋医の逃げ口上が「ストレスのせいかもしれません」というもの。実際、ストレスや過労はさまざまな症状を呈します。検査データに原因らしいものが見当たらないときはストレスのせいにしてしまいがちです。漢方では、気や血の不足とか、気の巡り、血の巡りがわるいとか、そんな理論ですから、検査所見に異常がなくても症状だけで診断、治療ができます。みんなが西洋医学(科学)的な理論しか納得しないので、わかりにくくなっているだけです。視野を広げれば、思い悩むことはないのです。どうして病気になったんだろうと詮索する必要はありません。ほとんどの体調不良は漢方的には説明できるからです。

  • 夏休み明けに備えよう

    秋雨ですね。暑さは一段落ですが、今週末に夏休み最後なのでどこか出かけようと思っていたら、残念です。大人はお盆休み明けに仕事に行きたくないと5月病みたいになっていますが、子どもたちも夏休み明けの9月はじめは要注意です。子供のメンタルの不調はこの時期がピークです。夏休みの宿題が終わっていないとか、実力考査があるとか、9月に入っていきなりストレスが多いと思います。そうならないためには今のうちにしっかり備えるといいと思います。

    まず、宿題は全部終わらせて気持ちの余裕を持つこと。朝は寝坊しないできちんと起きて朝食もとること。夜は夜ふかししないできちんと寝ることです。生活リズムを正しておかないと、学校が始まっていきなり時差ボケを治そうとしてもきついばかりです。まだ1週間ありますから、今のうちに生活リズムを整えておけば心配ありませんよ。

    職場のストレスなどで会社を長期に休む方も同じです。2−3ヶ月会社を休むと、いよいよ復職というときに緊張してまた体調が悪くなることがしばしば見受けられます。そういうときも同じ対処です。まず、朝は会社に行くのと同じ時間に起きて、いつものようにご飯を食べたら図書館でもスポーツジムでもいいので家を出て時間を潰します。そうすることでリズムができます。復職の場合は完全復職の前に会社に行くだけ行って雰囲気だけ味わって帰るというリハビリも有効です。給料の出ていない休職中にそういう準備をしておくとその後がスムーズになります。

     

  • ペースメーカー患者の電磁波の注意点

    昨日、電磁波のことを書きましたが、もっとも注意が必要なのはペースメーカーを入れている患者さんです。ペースメーカーが誤作動すると大変なので、ペースメーカーを入れる際に、患者さんには電磁波の注意をします。バスなどのアナウンスで、ペースメーカー患者さんに配慮するため車内での通話はご遠慮ください、といいます。実際に、どのくらい電話があぶないかということはいろんな実験があります。例えば携帯電話。医療用のPHSは全く心配ありません。通常の携帯(スマホ)だと、ペースメーカーに50センチ以上近寄せないように指導します。かんたんに言えば、左胸にペースメーカーが入っている場合左耳には携帯を当てないことです、右耳にすると少し離れるので、許容されます。

    IHコンロは強力です。電源が入っているときは近寄らないようにします。手を伸ばして届かないくらい離れれば大丈夫だと言われています。最近の炊飯器もIHジャーになっており、強力な電磁波を発生します。炊飯中は近寄らないように。保温中も弱いながら電磁波を発生するので、注意が必要ですが、抱きかかえるほど接近しなければペースメーカーの誤作動はないと言われています。

    車のエンジンも注意が必要です。エンジンが掛かっているときは、エンジンルームを覗き込むような体勢にならないようにしてください。車内は電磁波がシールドされているらしいので、おそらく心配ないと思われます。最近のハイブリッド車はモーターが強い電磁波を発生しますが、走っている車のモーターには近づくことはないと思われるので、大丈夫でしょう。今日書いたのはペースメーカー患者さんに対する注意点ですが、私は自分でもこういう電磁波には気をつけています。長時間の暴露は健康を害するに違いないと思っています。

  • 露天風呂で体をアースする

    天地人という言葉があります。日本は開けた大地があまりありませんからピンとこないかもしれませんが、アメリカなどでは見渡す限り平たい大地がどこまでも広がり、その上には限りない空があります。わたしたちはその間にぽつんと立つ小さな人間です。最近は季節がおかしいのであまりないですが、以前は、お盆が明けた8月の後半は毎日のように夕立が来たものでした。この夕立を広い大地で見ると、空の雲と大地が雨の柱でつながって見えます。

    このような現象を見ると、天と地がつながった=アースしたと考えます。アースというのは英語で地球という意味ですが、電気製品についている電源と別のもう一つのコードのことです。物によってはコンセントが三股になっており、そのうち2つが電源で一つがアースとなっています。医療用機器はほとんどアースが付いています。感電を防ぐ安全機能としての意味合いと、心電図や脳波のような微細な電気信号を記録するには、環境から受ける電磁波が記録データにノイズを入れてしまうので、アースしてそういった電磁波の影響を消去するものです。

    わたしたちの住む環境は電磁波だらけです。特に危険なのはポケットに入れている携帯電話です。家のワイファイなどは弱いのですが、車のエンジンや電子レンジ、炊飯器、IHコンロなどからは強い電磁波が出ていて、わたしたちの体に影響を及ぼします。そこで、わたしたちも時々アースして電磁波を逃したほうがいいと思います。ただ、いつも靴下を履いて、ゴム底の靴を履いていては体に溜まった電気はアースできません。たまに裸足で大地に立つことが大切です。とはいえ、そんなことはめったにしないので、私が心がけているのは露天風呂です。濡れた足で大地に立つのはとても有効です。家庭菜園などで土に触るのも手からアースできるので、いいと思います。