むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 人工知能(AI)は世界を変える

    週末に1500枚近くあるレセプトを一気に見ました。月曜の午前中、雨もひどくて患者さんの出だしが悪かったのもあり、全部チェックが終わりました。神経をすり減らします。目も疲れます。私はこの様な仕事が月に一回ですが、工場などで勤務する人は毎日製品のチェックなどが仕事の人もいます。目視でチェックしたり顕微鏡で拡大した製品を画面で見ながらチェックする人もいます。目が疲れます。しかし、こんな仕事はもう間もなく人工知能(AI)にとってかわられることと思います。AIはパタン認識から間違い探しをすることなど簡単にやってのけます。我々が見逃すような些細な変化も見つけます。大事なのはカメラの性能とパタンをきちんと学習させることだけです。レセプトのチェックなんか、AIで簡単にできるはずですが、残念ながらまだ市販されていません。AIではないソフト(レセプトチェッカー)なら入手可能なのですが、精度が心配です。

    パン屋さんに行くといろんな種類のパンがあります。それぞれ、チーズが乗っていたり、ソーセージが乗っていたりして、製品にネーミングがあり、値段がついています。パン屋さんのレジを担当する人は、これらのパンの特徴から製品名を思い出し、レジを打たないといけません。商品数が多い店は、かなり大変な作業です。しかし、この作業はすでにAIが開発されています。トレイいっぱいに並べたパンをレジのカメラにかざすと一瞬で全品目のリストと値段が打ち出されます。AIがパンの特徴から製品名を認識して自動的にレジ打ちしてくれるのです。

    NHKでサイエンスゼロという番組がありますが、先日AIの話題でした。アメリカでは心臓移植の相手を探すのもAIがやっているそうです。心臓を移植した結果10年生きられる確率などを瞬時に計算してくれるのです。また、日本の生命保険会社では、今まで高血圧の治療中などを理由に保険に入れなかったり保険料が高くなったりした例が、AIに検査データを入れることで血圧が高くてもリスクは通常の人と変わらないと判断して安く加入できる例が結構あるそうです。時代はどんどん変わっていますね。