むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 美味しい塩を少し使いましょう

    スーパーに行くと旬の野菜が並んでいます。新玉ねぎ、新生姜、きゅうり、パプリカ。見ているとある食べ方を思いつきました。ピクルスです。早速食材をいくつか買い揃えてさっとざく切りにして塩コショウ、酢、砂糖で混ぜ合わせて瓶に詰めました。翌朝、味見をすると美味しく出来上がっています。昆布やじゃこなどを混ぜても美味しいです。健康にもいいに違いありません。作り置きができるので、これからしばらくはピクルスにハマりそうです。大事なのは、美味しい塩を使うことです。海水を煮詰めて作った塩がいいです。見分け方は、塩のパッケージ裏に書いてある成分表です。ナトリウムは塩の主成分ですから、たくさん入っていて当たり前です。見てほしいのはマグネシウム、カルシウムなどのにがりの量です。クリニック近くの有機生活(一休温泉のとなり)で買った天草天然塩の成分を見ると、カルシウム444mg、カリウム138mg、マグネシウム413mgです(塩100g中の量)。相当にがり成分が入っています。

    人はもともと海の生物でした。進化の過程で海から陸へ上がって現在に至るのですが、血液の中には古代の海の成分に似たミネラルの配合となっています。上記したようにナトリウム以外にカリウム、カルシウム、マグネシウムなどをふんだんに含みます。古来塩作りは塩田で海水を煮詰めて作っていたので、海のミネラルをすべて含んでいました。それが、専売公社の塩になり大量生産されるようになった頃から純度の高い塩化ナトリウムとなり、高血圧の患者が急増しました。純度が高い程からだにわるいのです。

    今はいろんな塩が手に入ります。いい塩は本当に美味しいので、肉を焼いても卵を焼いても塩だけで美味しいです。この美味しい塩は純度の高い塩に比べて値段が高いのであまりバンバン使うことはないと思います。それも、結果的に減塩に繋がります。もったいないほど高級な塩をテーブルに常備すると、薄味でいいのです。煮たり焼いたりするときにはほとんど味をつけず、食べるとき塩を軽く一振りすると引き締まった味になりますよ。