むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 食後の血糖測定が大事

    日曜は昼から夕方まで下通りで無料健康相談のボランディアに出ました。私は循環器内科ですから血圧、血糖コーナーにいました。3時間ほどで250名の血圧と血糖を測りました。私の仕事は測定結果から異常なし、境界域なので気をつけましょう、速やかにかかりつけの先生に相談しましょう、みたいなアドバイスをする仕事です。昼過ぎの下通りですから、さっき昼ご飯食べました、という人が大勢です。測ってみると血糖が200を超えている人がかなりいました。中には300を超えている人も数名いました。

    通常病院の採血や健康診断では空腹時に採血します。朝ごはん抜きで来院して採血すると血糖も下がっていて異常なしと診断されることが多いのですが、今日の相談みたいに食べて2時間以内に測定して見ると驚くほど高血糖の人がいます。食後高血糖といいます。200超えていれば一発糖尿病確定です。逆に食べて1−2時間で血糖が70くらいの低血糖の人もたくさんいました。正常範囲に入っていれば、異常ということはないのですが、食後に血糖が上がらずむしろ下がっているのは、食後高血糖に引き続く低血糖の可能性があります。いちど血糖が上がってそれを下げるために大量のインスリンが分泌された結果です。これも将来の糖尿病のリスクと考えます。

    皆さんに共通して言えるのは炭水化物を食べすぎないようにしましょうということです。ランチで血糖が上がりやすいのは、麺類や牛丼、カレーなどです。安くて手軽な食事は要注意ということです。炭水化物制限は外食でもできます。居酒屋なんかはおすすめです。豆腐、サラダ、刺し身、焼き鳥などは食べても血糖は上がりません。食後のデザートや締めのお茶漬け、ラーメンはいただけません。