むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 4月1日より医療法人トータルケアとなりました

    これまで数回お知らせしていますが、この4月1日をもちまして、当院は医療法人社団トータルケアむらかみ内科クリニックとなりました。法人化することで、さらに社会的な責任も増してきます。クリニックの体制が何か変わるということはありませんが、気持ちも新たにさらに皆様の健康と幸せのために尽力したいと思います。クリニックの理念は開業当初に掲げましたが、法人化しても進むべき道は変わりません。西洋医学と漢方をうまく組み合わせながら、皆さんの心も体も健康になっていただきたい。そういう意味でトータルケアと名付けました。

    土曜日に福岡で勉強した講演の内容は統計学(エビデンス)に基づいた治療法の話でした。いろいろな治療法がある中で本当に有効なものかどうかは数万人単位で大規模に検証して統計処理して差が出て初めて有効とされる、というものです。この手法はこの数年たいへんもてはやされて、EBM(エビエンスに基づいた医療)というふうに言われて各種治療ガイドラインなどの基礎となっています。検証するために数万人を対象とするには何年もかかります。したがって、得られた治験は必ずしも最先端ではありません。

    一方、ためしてガッテンなどで見るネタはまだガイドラインにも乗っていないような新しい治療法、というものがあります。こういう医療は玉石混交なので必ずしも優れているとは限りませんが、無視することはありません。少人数で試して効くということは、大規模臨床試験を待たずして歴然とした有効性が認められるという意味です。大規模治験をして統計処理をしないとどちらが優れているかわからないような治療法は微々たる差を科学の力で証明しているだけと考えられるからです。

    日曜の昼、健軍自衛隊前は歩行者天国となり、花見客で大変な賑わいでした