むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 薬物依存は病気

    俳優さんのコカイン事件で過去の番組や映画などの配信中止が話題になっていますが、やっぱりちょっとやりすぎなんじゃないかと思います。過去の作品に罪はないし、そういう人が出演していたことが、今となってはピリッとしたスパイスになると思います。別に、そういった俳優さんが出演しているからといって、不快感を感じることもないと思います。薬に溺れる人は犯罪者というよりかわいそうな人です。

    私はいつも夕方の健康番組を楽しみに見ていますが、たいてい番組は夜9時頃終わります。うっかりテレビをつけっぱなしにしていると、次の番組が始まるのですが、なぜかそれはサスペンスで、何の予告もなくいきなり殺人現場とか死体が発見されるシーンで始まります。そっちのほうがよほど見ていて嫌気がさします。せっかく健康番組で健康で長生きできる方法を学んで、忘れないように頭に刻んているのに殺人現場シーンです。それがドラマでも、健康番組の後に流さないでほしいです。そんなシーンを見るより麻薬に手を出した俳優さんのドラマのほうがよほどいいと思います。

    とは言うものの、麻薬はいけません。睡眠薬やデパスのような依存性のある安定剤も問題です。困ったときに適切に使えば救われる人が大勢いるのは事実ですが、使えばあまりにも不安が和らいだり肩こりなどが取れたりよく眠れたりしてその快感からやめられなくなり、依存してしまう人が相当います。4週間分処方しているのにいつも3週目に来院する人、なくしたとか家族が間違って捨てたとかいろんな言い訳をして貰いに来る人は、だいたい薬物依存症だろうと思います。まず自分が依存だと自覚することが大切です。そして、依存を断ち切る決心をしたらご相談ください。

    浮島さん