むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 漢方の講演

    木曜は診療が終わったらすぐに講演にでかけました。いつもは漢方の中級から上級編の講演をするのですが、今回はその周辺の話をしました。私が最近熱中している分子栄養学の話です。漢方で病態を把握して治療しても必ずしもうまくいきません。その背景には少なからず栄養の問題があるからです。

    今の日本に住んでいて栄養失調なんて、と思うかもしれませんが、みんな多少の栄養不足はあるのです。特に、子育て中のお母さんや仕事が多忙を極めて食事の時間もままならないビジネスマンの皆さん栄養不足には十分注意していただきたいと思います。こういう人が陥りやすいのは炭水化物(パン、麺、おにぎりなど)に偏った食事です。ビタミンと蛋白が圧倒的に不足しています。気がつくと、不眠、不安、倦怠感など出てきますが、忙しかったのが原因でなく、ちゃんと食べていなかったことが悪いのです。

    時間がない場合、コンビニでも焼き鳥やサラダチキンなど肉類をとること、おでんで卵を食べること、サンドイッチでもサラダ系でなくたまごサンドや照り焼きなどの蛋白をしっかりとることです。食事を疎かにするといつかツケが回ってきます。こればかりは漢方では治りません。気をつけましょう。

    浮島さん