むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 漢方外来

    土曜日の外来は遠方からの漢方相談などで多岐にわたります。すでにいろいろな病院で検査を受けたけど治療法がないとか、よくわからないということで、行き先を失って困っておられる患者さんでいっぱいです。私は漢方専門外来を始めてすでに15年以上経ちますのでたいていの症状はすでに経験済みです。どんな難しそうな訴えでもほとんどは過去に似たような患者さんがいて治療したことがあるのです。そこで、漢方処方を選ぶのには大した時間はかかりません。患者さんとこれまでどんなことに困っていたのかという体験談をきいているうちに自然と処方が浮かんでくるので、あとはそれで間違っていないかを診察しながら確かめるだけです。9割がたは会話中に決まります。

    訴えで最も多いのは喉のつかえ感です。耳鼻科で喉の検査をしたり、消化器内科で胃カメラなどをしても特になにもありません。有名人などが喉頭がんなどを公表すると自分もそうかと思っていらぬ心配をします。割と漢方がよく効きます。次に多いのは耳鳴りです。西洋医学的に突発性難聴など病名がついてステロイド治療などを行うこともあるようですが、じっさいは治療に行き詰まってしまいます。そういうときには漢方でうまくいくこともありますが、結構難渋します。

    不眠、高血圧、高コレステロールなどで漢方を希望される方がいます。しかし、これは漢方より西洋薬のほうがいいと思います。確実に効きます。