むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 野菜の栄養

    3月になり、一段と温かくなりました。昼の訪問診療時には車の温度計は17度あり、冷房を入れてしまいました。インフルエンザも一段落して、大忙しだった風邪シーズンも終わったな、と思っていたら、今日はクリニック近くの学校で学級閉鎖しているとのことでした。まだ油断できませんね。

    先日、往診先で小松菜を頂きました。小松菜といえば野菜の定番ですから、うちにも毎週生協から届きます。しかし、頂いた小松菜は私が毎日食べているものとは全く違いました。まず、緑が濃い!ほうれん草でもここまではないでしょう。そして、土がいっぱいついている。最近土がついている野菜なんて、ゴボウかレンコンぐらいしか見かけません。そして、葉っぱはたくさんの虫食い。私は店で買ったものしか食べたことがなかったので、これほど本格的な無農薬野菜は初めてです。さっとお湯にくぐらせてごま油、ナンプラー、塩コショウ、韓国唐辛子をあえてナムルにして食べたら、美味しいことこの上ありません!比較のために同じ手順で生協で買った小松菜もナムルにしてみましたが、味の濃さが全然違いました。無農薬の違いだけでなく、おそらく土の栄養が違うのだと思います。

    実は野菜の栄養価はこの50年で劇的に低下しています。例えば、ほうれん草は鉄が多いと言われていますが、1950年のほうれん草は鉄が13mgでしたが、2000年では2.7mgに低下しています。5分の1です。その他の栄養もことごとく低下しています。もはや野菜を食べればビタミンやミネラルが取れるという時代ではありません。自分はバランス良く食べているから大丈夫と思ってはいけません。皆さんもきっと現代の栄養失調です。

    参考:https://news.ameba.jp/entry/20130104-294

    熊本空港の到着ロビーにて