むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 漢方の講演の準備

    長年漢方を専門にしていると、各地で漢方の勉強会があるので、講演会の演者を頼まれます。それぞれの会の主催者から演題のリクエストがあります。もうすぐ2つの講演をひかているのですが、一つが「心療内科の漢方治療」もう一つが「産婦人科の漢方治療」です。私の講演を聞いてくれる人たちに聞いてよかったと思ってもらえるように話の内容を構成するのは大変です。ただでさえ、毎日臨床に追われて全く時間がありません。仕事、食事、寝る、毎日これ以外何をする時間もありません。

    講演はスライドを使うのですが、だいたい1分で1枚使います。60分なら60枚、90分なら90枚は必要になります。相当な労力です。実は、スライドを作る手間暇もさることながら、全体の話の流れ、構成を考えるのに1ヶ月以上かかります。一度考えがまとまれば、あとはそれを決まった枚数のスライドに仕上げるだけです。今週末は久しぶりに家でゆっくりしたので、あさからノートとペンをテーブルに置いてひたすら考えました。Google検索しながらアイディアを広げていきます。一度考え出すと芋づる式にキーワードは浮かんでくるので、忘れないように目の前にパソコンとiPadを合計3つ立ち上げてそれぞれの画面に検索結果を表示しながら思いついたことを調べていきます。朝から始めて夕方にはA4で5枚位の構成ができました。単純にこれをスライドにすれば25枚位になりますが、あとは検索して膨らましたアイディアをスライドとして肉付けすると60枚位にはなります。

    私の臨床のスタイルは漢方一本ではありません。西洋薬もたくさん使うし、最近はビタミン剤やプロテインも使います。それくらい総合的に取り組まないと難病の患者さんには太刀打ちできません。また、診察中の患者さんとの会話も薬です。カンセリング料をとるほど時間をかけまていせんが、一言一言言葉を選んでいます。愛情を込めて、親しみを込めて、尊敬の念を込めてお一人おひとりと話します。言葉のちからも薬以上に治療になるからです。したがって、私の漢方の講演を聞いて理解してたと思っても、それは私の診療テクニックの全てではありません。

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