むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 変なアクセント

    Come on baby, America と聞けばDA PUMPのUSAという曲のサビの部分です。今年はやった曲の代表でしょう。私はこの曲を聞くたびに「アクセントがおかしい!」と気になってしかたありません。曲では、「カーもんべいびー アめりか(カタカナにアクセント)」と歌います。本当の英語は、「ヵモーんべいびー ぁメーりか」です。「モ」と「メー」にアクセントが来ます。https://m.youtube.com/watch?v=pYYJ6ilrWBw

    しかし、この歌詞を正確なアクセントで発音してみると、とんでもないです。通常come on babyといえば恋人や子供をあやす時に使う言い回しですが、大の大人に向かって言えばボクシング選手が相手を挑発するときなどにも使う言葉です。沖縄出身のDA PUMPがアメリカに向かってカモーンベイビーというのはあまりに挑発的な言い方です。意味がわからないほどアクセントが間違っていてよかった、という感じです。もし韓国人が日本語で「ニッポン かかってきてみろニダ」みたいに言えば そのほかの歌詞がどうあれ頭にくるかあきれる事でしょう。

    先日博多でエレベーターに乗ったら、自動音声で「大変お待たせしました。I’m sorry for keep you waiting」と言いました。英語として間違っていないのですが、直訳すぎて言い方は間違っています。まず、英語でこんな時に謝るという発想はありませんからsorry とは言いません。Thank you for waitingというかも知れませんが、何かそれさえもしっくりきません。正しい英語での挨拶は、 Good afternoon, thank you for visiting xx building (ようこそXXばビルへ)でしょう。https://kiwi-english.net/11322 (検索したら同じことを書いてあるサイトを見つけました)

  • ハッピークリスマス

    クリスマスですね。私がいつも聞いているアメリカのインターネットラジオは一日中クリスマスソングです。これまで1ヶ月間はポップス、ロック、カントリーなどあらゆるジャンルのクリスマスソングでしたが、今日はもっぱら聖なるクリスマスソングばかりです。アメリカではクリスマスは家族揃って祝います。お盆と正月が合わさったような一年で最も大切な日です。しかし、私が留学していたシュライナー熱傷センターの職員は宗教的理由でクリスマスは祝わないひとたちでした。先日アメリカのTVドラマを見ていたらユダヤ人もクリスマスを祝わないそうなので、白人の中にもいろんな人達がいるんだと驚きます。私たち日本人は宗教に関係なくクリスマスを祝いますね。

    アメリカは多民族国家なので、当然宗教は人それぞれです。そこで、クリスマスを祝おうが祝うまいがそれは個人の自由です。正月もそうです。1月1日にハッピィニューイヤーという人ばかりではありません。中国から来た留学生たちは旧暦の正月にお祝いしていました。多民族国家というのは面白いです。その多様性が国の原動力となっています。

    今後日本も外国人労働者を多数受け入れることになります。そこに日本の習慣や文化を押し付けてはいけません。みんなそれぞれの価値観があります。それを尊重して認め合わないと、真の国際化社会にはならないでしょう。医療の現場も大変な人不足です。介護施設を建てたのはいいけど介護士が集まらずに営業できないところがあります。これからはそういう現場は外国人の職場になることでしょう。まずは外国の文化を理解し尊重することから始まると思います。

  • Cell Biology (細胞生物学)

    クリスマスですね。連休はいかがおすごしですか?クリニックは年末ということもあり連日忙しかったのですが、この週末でちょっと一息です。普段できなかったことをしています。今日は、読みかけだった本を読み終わりました。福岡伸一氏の著書で「生物と無生物のあいだ」というタイトルです。生物が単なる物質と頃なるのは、自己複製できること。そのキーを担っているのが遺伝子であり、その本体はDNAだとわかっています。この本では、DNAの構造が二重らせんだったという世紀の大発見に至る過程からその遺伝情報が私たちの体をどう形作っているかということを丁寧に解説したものです。

    私の医学部受験の際の理科の入試科目は物理と化学でした。なんと医学を学ぶのに、高校で生物を勉強せずに入学しているのです。生物を選択して入試を受けている人もいたと思いますが、多くの人は大学で初めて生物を習います。私は大学合格の通知をもらってから、あわてて高校の「チャート式生物」という参考書を読み、独学しました。高校生物の半分は植物ですから、そこは読み飛ばしました。大学の2年生になりCell Biology(細胞生物学)という電話帳ほどある英語のテキストで授業があり、とても感激しました。生物の生物たる仕組みを細胞レベル、分子レベルで学ぶ機会を得たからです。思い返せば、それは平成が始まる直前でした。

    それから30年たち、遺伝子工学の技術は劇的な進歩を遂げ、iPS細胞の分野では進化が止まりません。この本を読んで確信したのはいかに食べ物が大切かということです。私たちの体は同じ体のように見えても絶えず新陳代謝しています。毎日新しいアミノ酸や脂質が体内に入り、体内の組織と置き換わっています。たとえば今生えている髪の毛は、ヘアスタイルは同じでも去年生えていた髪とは全く異なります。同じことは体全体に言えるのです。忙しさにかまけてパンやおにぎりしか食べなかったら体はどんどん衰えます。体はタンパク質と脂肪からできています。良質のタンパク質と脂質を取り続けることが大切です。

  • AppleとAmazon大好き

    家を見渡すとアマゾンとアップルの物で溢れています。いつも仕事で使うのはアップルのパソコン(iMac)、ノートパソコン(MacBookAir)、iPadです。今では、これらがないと仕事ができません。携帯はiPhoneです。テレビにはApple TVをつけているので、最近地上波を見ることはぐっと減って、ほとんどネット経由のコンテンツです。

    そのアップルTVで見る番組を配信しているのがAmazonPrimeVideoです。季節感あふれる映画(今ならクリスマスに因んだものなど)が多数見られます。プライム会員は無料です。そして、リビングで音楽やインターネットラジオを鳴らしてくれるのはアマゾンの人工知能スピーカーAmazon Echoです。アレクサ!と声をかければ、音楽をかけたり天気予報を教えてくれます。時間があるときはアマゾンの電子ブック端末のKindleで本を読みます。雑誌はプライム会員は多数無料で読めますが、キンドルでは読みにくいので、大画面のiPadProでを使います。

    買い物もほとんどアマゾンです。実際本屋に行くことはなくなりました。朝から新聞で見つけた面白そうな本とか、なんでもその場でアマゾンに注文します。ほとんど1−2日で届きますから、本屋に行って買うより早いです。これだけ、私たちの生活を便利にしてくれたアップルとアマゾンに感謝です。日本の企業も生活を変えるほどの大きな仕事をしてほしいものですが、これは技術力ではなく創造力が必要です。日本の教育で最も不足しているところだと思います。

  • 体が痒くなる季節

    冬は体が乾燥して痒くなります。子供には少ないので、やはり年のせいでしょうか。皮膚を潤す成分はセラミドなどのタンパク質ですが、こういった成分が足りないのかもしれません。保湿剤などこまめに塗って乾燥を防ぐしかないように思います。保湿剤にもいろいろあります。ケラチナミンなどは尿素の外用剤ですが、保湿力が強くかゆみによく効きます。プロペト(ワセリン)は油成分で、これもかゆみに多用されます。最近流行りなのがヒルドイドというヘパリン類似物質をローションや軟膏にしたものです。美容目的で欲しがる人も多いため、医療保険での扱いが厳しくなっています。私は、油性成分が一番保湿力があるのではないかと思い、家ではニベアを使っています。

    もう一つ、乾燥肌の人が気をつけたほうがいいのは下着です。流行りのヒートテックは痒みを悪化させます。皮膚から出る水蒸気をヒートテックが吸って発熱し、乾燥を助長します。また、かゆみは温めるとひどくなるので、あまり暖めないことです。それから、お風呂で気をつけたほうがいいのは、皮脂を洗いすぎないことです。ゴシゴシタオルで皮膚の油成分を洗い流すと潤いが抜けてしまいます。

    漢方では、肌の潤いを増す十全大補湯、四物湯、温清飲、当帰飲子などあります。漢方は体の内側から効きますので、体質改善に良いと思います。また、同じような成分を使った生薬入浴剤もあります。当院前の凌雲堂薬局ではオリジナルの漢方入浴剤を売っていますので、年越しにゆっくり浸かってみてはいかがでしょうか。