むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 素直に相手の欲求を訪ねることの大切さ

    ある小話を読んだのですが、正確には忘れてしまったので、その雰囲気をオリジナルで再現します。

    あるところで、男の人が道を歩いていたら大きな穴におっこちてしまいました。一人では出られません。そこに医者が通りかかりました。「怪我はないようだね。痛いところに貼るシップをあげましょう」つぎに牧師さんが現れました。「助かると信じて祈りなさい」次にケアマネージャーがやってきました。男の家族構成、家の間取りなど聞いて「今度ケアプランを持ってきます」と去って行きました。つぎに心理カウンセラーが来ました。生い立ちや両親との関係性などいろいろ聞いたあげく、「あなたの人生において今回穴に落ちたことをポジティブに考えるように」と言われました。つぎに弁護士がきました。「あなたにはこの道路の管理者を訴える権利がある。いつでも連絡下さい」と名刺を置いて行きました。そこへ男の子が通りかかりました。「おじさん、どうしたの?」「ああ、動けないんだ。よかったら救急車を読んでもらえないかな」めでたく男は救出されました。

    まあそんな感じです。みんな職業人は自分の仕事の範疇で物事を考え、行動します。誰に相談するかで人生は大きく変わります。多くの人は相手に何かを聞くときも自分の専門分野に落とし込む作業として話を聞きます。専門外のことを話されたら面倒なことになるし、自分で力になれるか自信がないからです。最後に男の子が素直な気持ちで相手の要望を聞き出せたのが救いでした。(ポイント:穴に落ちた、をガンになった、会社をクビになったなどの個々の悩みに置き換えて考えましょう)