むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 仕事は先輩のマネからはじまる

    たいていの仕事は、手取り足取り教えてもらうことより見てまねして覚えることのほうが多いと思います。営業でも、最初は先輩についてお客さんを回る。そこでの挨拶の仕方、会話のしかた、そして自分の提供したい話題の切り出し方など、先輩に同行しているうちに覚える。そして、やってみろと言われたらまずは真似するところから始める。これが基本だと思います。

    一方、最近の若い人たちは教育プログラムが昔よりしっかりしており、学生時代から、講義の目的、達成目標などをその都度示してもらい、自分がカリキュラムに従って理解しているか習熟度をチェックしながら進みます。いわゆるマニュアル世代です。こういう人たちは、大学を卒業しても何かしらプログラムがないと勉強できないので、学会の専門医とか、自分独自に生涯学習などに参加したりします。職場によってはすごくマニュアル化された職員教育をしているところもあります。例えば、マクドナルド。秒単位で動きを決めてあるそうです。

    私たち医者はどちらかといえば見てまねするタイプの教育です。弟子入りして見て学ぶ感じです。そういう私も、ほとんどのことは見てまねして技術を習得しました。例えば鍼治療。師匠の長尾先生が腰痛患者さんの腰の右半分に鍼を打ち、それをみて見様見真似で左半身に鍼を打つ。やっているうちにそこがツボだとわかるようになるし、触った感触から全く左右対称でない場所にツボがあるのに気づくこともあります。体が歪んでいる事があるからです。まねすることは恥ずかしいことではありません。自分独自のオリジナルを出す前にまず先輩のマネをとことんすることは技術習得の基本だと思います。

  • 非常事態宣言は断捨離するのにちょうどよい

    せっかくの連休ですが、天気も悪く寒い上に訪問診療の患者さんの容態も悪く、どこにも行くことができず、一日家の中で過ごしました。暇だったので、東京の四谷で開催されている経営者モーニングセミナーにズームで参加しました。今日の講話は、「後始末をきちんとしよう」という話でした。家庭では、ものを使ったらきちんともとに戻すとか、朝起きたら布団をきれいに整えるとか、テーブルが汚れたらきれいに片付けるとか、脱いだ靴下は洗濯物かごに入れるとか、玄関の靴を揃えるといった感じのこと。当たり前ですが、きちんとやってみると気持ちがいいものです。家庭での後始末がきちんとできない人は仕事の後始末もできない傾向にあります。

    これを会社に置き換えると、デスクをきちんと片付ける、会議をしたら議事録をつける、上司に報告する、終わった仕事はきれいに片付ける、先方にお礼の挨拶をする、などなど。最初(取り掛かり)ばかり気にして、終わり(仕上げ)を集中しないと、そのプロジェクトはパーになります。たとえうまく行ってもその時限りで、次への発展が望めません。後始末というのはうまく行っても行かなくても最後をきちんとすることです。

    その後始末にも通じるのですが、外出しなかったので、ひたすら家の中を掃除しました。まず、送られてきた年賀状の差出人の住所を自分のパソコンの住所録と照らし合わせてアップデートしました。それから、家中の汚れを磨いたり棚を片付けたり、数年もの間使うことなく放置されていたものをすてたり、年末大掃除をしたのにまだまだすることはありました。そういえば、昨年春の非常事態宣言の際にも全国の家庭で断捨離をして廃棄物の量が激増したという統計があります。今回も断捨離するのにいいタイミングではないでしょうか。

  • いま大切なのは免疫を落とさないこと!

    今週は正月明けてそうそう月曜スタートだったので、長く感じました。患者数は年明けすぐなので比較的少なめで、のんびりした外来でした。訪問診療の患者さんのフォローのほうがわりと忙しかった印象です。9日土曜から来週にかけては相当な混雑と思われます。朝早い時間帯は寒いので患者さんが少なめです。みなさん、10時半とか11時頃からでてこられるので、昼前に混んできます。3蜜を避けるためにも早め受診をおすすめします。

    東京の方ではまた緊急事態宣言がでました。4月頃に始めて出されたときは、都会のことだから関係ないと思っていたら、あっという間に全国に緊急事態宣言が出されました。あわてて食料など買いに行って、かえって店が混雑したなんて話もありました。今回も、関東だけの話で熊本は関係ないと思っていると、明日は我が身です。最初のときみたいに、早めに日用品などを買い揃えておいたほうがいいかもしれません。今日の昼に往診で外に出たら、車の交通量が少ない。高速道路が大雪で福岡方面通行止めになっていたのもあるでしょうけど、会社の多くが在宅ワークとなり、道が空いていたのではないかと思います。

    皆さん、またコロナに神経質になってきていると思いますが、まずはマスク、手洗いなどの基本をしっかりして、あとは自分の免疫を落とさないように健康管理しておきましょう。過労を避ける。栄養に気をつけてきちんとご飯を食べる。十分睡眠を取る。ストレスを避ける。ビタミンB,C,Dをとる。体を冷やさない。そして、大事なのは、心配しすぎず楽しく過ごすことです。

  • 仕事初め

    4日は年が明けて仕事始めです。年末年始に訪問診療の契約患者さんで熱を出したり体調が悪くなった報告がいくつか上がっていたので気になっていましたが、皆さんまずまずお元気で安心しました。私も数名は往診して回りましたが、当院の訪問看護チームが積極的に見て回って皆さんの無事を確認しました。やはり数日ですが、休みが入ると医療体制も手薄になり、高齢者の場合は心配です。

    話変わって、以前、自家用車にもしめ縄をつけていた時代がありました。先日、若い人に初荷のトラックを知っているかと聞きましたが、全く知らない様子でした。1月4日頃に正月も開けて工場や市場から初の荷物を運ぶトラックには竹の棒に初荷と書いた旗をなびかせながら走っていましたね。あれを見ると、いよいよ正月も終わって仕事初めの雰囲気でした。

    それと同じくらい昔の風物詩なのが餅ですね。私は最近は餅は食べません。高カロリーで血糖が上がりやすいからです。親戚にもらった餅は何年も冷凍庫に眠っています。子供の頃はストーブに乗せて焼いたものをきなこ餅にしたり醤油と海苔で食べていました。雑煮にもたくさんもちを入れて食べていました。実は、うちにはストーブもこたつもありません。年中エアコンだけの生活です。しかし、正月には大掃除してでてきた古いそうめんを食べました。季節感のない時代になりました。

    今日は診察時に何人もの患者さんからおすすめの海外ドラマ(Netflix)を教えていただきました。皆さん、好みがそれぞれですね。そのおすすめドラマを見ると、その人の隠れた一面がわかるような気がします。

    健軍神社

  • 一年の計は元旦にあり

    今年の正月休みはカレンダーの関係でシンプルでした。あっという間に終わりましたね。4日の月曜スタートですから、いきなりフルで1週間慌ただしくなりそうです。今度の週末が連休になっているので、まずはそこまで頑張りましょう。学生さんや会社員もゴールデンウイーク開けの週は学校や仕事にいけなくなって病院に来る人がたくさんいます。それと同じように、お盆休み明けと正月明けもそういった患者さんが来ます。やはり、ちょっと休むと学校や職場のストレスがひときわ大きく感じられるのだろうと思います。飛行機は飛んでいるときはわりと小さいエネルギーで飛べるのに、一旦着陸してしまうと、次に飛ぼうとするときに莫大なエネルギーを必要とするのと同じです。

    ところで、一年の計は元旦にありといいますが、今年の目標などたてましたか?特になくても、せっかくの機会ですから考えてみましょう。私は元日のブログで抱負を書きましたが、これは仕事上の抱負ですから、プライベートの抱負や目標も考えてみました。まず、常に新しいことにチャレンジする。そして、いつも朗らかに。3つ目が、靴を揃えたり、トイレ掃除したり、自分のいる環境を常に清潔に整理整頓する。

    実は、このように正月にたてた目標を2月にも実行している人は3割程度しかいないそうです。1年続けられる人はごく僅かでしょう。しかし、3日坊主でもいいのです。3日に1つずつ新しい目標をたてて実行すれば、時代に即した進化を遂げられるからです。例えば去年の1月に海外旅行に行く計画(目標)をたてたとします。2月にはコロナの騒ぎでその目標はだめになったでしょう。そうしたら、目標を英語学習とかYouTuberになるとか、臨機応変に変えればいいのです。目標もたてずにだらだら過ごすのが一番もったいないと思います。人生は偶然ラッキーなことが起こるのではなく、自分がそうありたいと願った(目標をたてた)結果そうなるようになっているからです。

    熊本市民病院 中にはまだ入ったことがありません。