むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 目を大切に

    このところ、暑さも凄まじいですが、光も相当強いです。あまりの眩しさに目がくらみます。日食の際に太陽を直接見てはいけませんと言いますが、これは太陽の赤外線(熱エネルギー)が網膜に障害を起こすからです。このところの昼の眩しさは、こういった網膜を傷害してもおかしくないほどの光度だと思います。

    一方、眩しい光にはもう一つ危険な成分があります。紫外線です。紫外線は目のレンズに当たることで炎症を起こして長期的には白内障の原因となります。だんだん目がかすんで見えづらくなります。ひどい時は失明したりすることもありますが、最近は人工のレンズを目に入れる手術がありますので治療はかなり進歩しています。それでも、予防が一番です。

    目を赤外線や紫外線から守るには、サングラスが一番です。色の濃い(黒っぽい)レンズは赤外線を抑えますが、暗くなったのを感知した目は瞳孔を開いてしまいます。その結果、目とサングラスの隙間から入って来た紫外線が大量にレンズに当たることになりますので、危険性があります。一方、紫外線対策にはガラス製のレンズが一番です。最近のプラスチック軽量レンズも紫外線を99%カットできるなどと性能をうたったものは大丈夫です。薄い黄色が紫外線の補色となり、おすすめです。できれば目の横まで覆うような構造の方がいいと思います。また、白内障予防にはビタミンCとEを十分取っておくことが大切です。

  • プロテインの勧め

    最近、患者さんにはビタミンとプロテインを勧めています。もちろんしっかりと肉や卵を食べることができる人はいいのですが、食欲がないとか、少し食べるとすぐお腹がいっぱいになるという場合、1日に必要なタンパク量を十分とることができません。厚労省の発表では、最低でも体重1キロ当たり1グラムのタンパクが必要ということです。体重60キロなら60グラムのタンパク質です。これを肉に換算すればステーキで200ー300gは必要です。日本人ではこれを毎日はなかなか難しいと思います。

    日頃忙しくておにぎりや菓子パンなどで済ませていると、炭水化物過剰、ビタミン欠乏状態となり体調不良となります。その体調不良はメンタルにも及び、ストレスに対して弱くなり、落ち込んだり不安になったりパニックを起こしたりします。このように忙しくて食べる暇がない時こそ、つとめてタンパク質を取らないといけません。

    そこで救世主となるのが、プロテイン飲料です。スポーツ選手がマッチョをめざして飲むやつですが、それを栄養補助食品としてお勧めます。私も最近飲んでいますが、飲むと体に栄養が満ち溢れたような満足感が得られて、甘いものなどを欲しいという気持ちが抑えられます。過食気味の人はプロテインとビタミンBミックスを飲むと過食が止まります。私は炭酸水にとかしますが、スッキリしたのみ心地です。プロテインには大豆(ソイ)と牛乳(ホエイ)からできたものがありますが、ホエイがオススメです。

    https://jp.iherb.com/pr/California-Gold-Nutrition-Whey-Protein-Isolate-Dark-Chocolate-2-lbs-908-g/82696

  • スマホ首

    スマホのやりすぎで首が痛くなるのを「スマホ首」と呼びます。かなり多いのでみなさんもご存知かと思います。整形でレントゲンを撮ると、首の骨の並びが正常の湾曲を失いまっすぐになりストレートネックと呼ばれます。私は携帯(スマホ)をつかうのは1日1分もないのですが、パソコン作業は12時間以上です。仕事だけでなく、家に帰ってからもずっとiPadを使います。

    こんな毎日ではやはり首に負担が来ます。こういう場合、私は自分で治します。セルフ整体です。毎日30分くらい犬の散歩をしますが、その時リードを持っていない手は空いています。その手を使って、歩きながら整体するのです。想像つきますか?首の骨を矯正したい方向に力を加えながら歩くのです。首だけでなく、肩こりも腰痛も犬の散歩中に治します。

    こんな手技を患者さんの治療に役立てられないかと思うのですが、まず整体治療は保険点数がついていません。また、30分以上かかるので、忙しい外来ではとても時間が取れません。しかし、方法は難しくありません。矯正する方向に力を加えながら体を揺らすだけです。犬の散歩でなくても、テレビを見ながらでもできると思います。

    江津湖の遊歩道

  • 猛暑を楽しむには

    今日も暑かったですね。クリニックにきた人から聞いたのですが、当院駐車場では車の温度計が42度を指していましたとのことです。倒れないようにしないといけません。無理しないで休息をとってください。エアコンの電気代もこの際惜しまないで使ってください。病気しては入院代の方が高くつきます。

    こんなに暑いと思い出すのがスペインです。スペインは海の向こうがアフリカなので、本当に暑いです。日本と違ってカラッとした暑さなのでまだマシかもしれません。そのようなスペインの昼は暑すぎて仕事にならないという理由でシエスタ(お昼寝)という習慣があります。みんな仕事から一旦帰宅して自宅で家族揃って昼食をべて、夕方涼しくなるまでのんびりと昼寝でもして、午後遅くからまた仕事をするというパタンです。スペイン旅行するとシエスタの時間は店も閉まってしまうので、昼ごはんなどは遅くならないように注意すること、と言われています。

    熊本もシエスタを導入しないといけないかもしれません。仕事にならない暑さです。患者さんもまばらです。外出がためらわれます。スペインのように暑い昼間は家で家族揃ってパエリアでもつつきながらビールを飲んで夕方から少し夜遅くまで仕事をしたらもう帰宅してご飯を作る時間ではないのでみんなでバーに繰り出してタパスというおつまみをいくつも頼んでタブラオ(フラメンコショーなどが見られるレストランバー)をはしごする、そんなラテン系の生活を目指せば、死ぬような暑さも楽しみに変換できるのではないかと思ったりします。ちなみに熊本で私の好きなタパスが揃っているのは手取り神社の参道にあるハルズバー(Hal’s Bar)です。ぜひ夏の夕暮をスペイン気分で過ごして見てください。

    今日の夕日です。とろけるように真っ赤でまるでエネオスの一部のようです。

  • 技術革新

    うちは食材を生協から毎週取っています。メニュー(カタログ)はいつも大して変わりません。買うものもだいたい同じです。しかし、見かけは同じ食材でも最近驚くべき変化があります。それは、食材が腐りにくくなったことです。例えば、豆腐。賞味期限を1週間くらいすぎても全くどうもありません。美味しく食べられます。厚揚げもそうです。夏のこの時期、従来なら食べずに何度も腐らせた経験があるのがモヤシです。袋に入ったまま酸っぱい匂いがしてきて水浸しになっていました。しかし最近のモヤシは全く腐らず1週間後にシャキッとした状態で食べられます。匂いもしないし、みずみずしいです。

    これは何か素晴らしい技術革新があるに違いないと思っていました。生協の食材で、今までずっと買い続けて着たブランドものですから、今さら保存料を入れるということはないと思います。そう思っていたところ、ネットでコンビニ食材の安全性に技術革新が起こっているというニュースを見ました。以前は腐らないコンビニ弁当やサラダは保存料がバッチリ入っていて危険とされていました。しかし、セブンイレブンなどはTVのCMでも保存料などは極力使っていないと公言しています。

    結局、調理過程の衛生面の徹底管理が第一でしょうが、もう一つは洗浄水の進歩です。おそらく電解水と思いますが、殺菌作用のある水で野菜などを洗うことで、消毒できるのです。もちろん残留している電解水は口に入っても無害です。アルカリイオン水みたいなものです。コンビニはメニューの豊富さ、便利さに加えて食材の安全性まで進歩しています。その技術革新が、おそらく生協などで売られている野菜にも応用されている事実(私の推測)は素晴らしいことですね。