むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 日本は奇跡的に穏やかな日々

    寒くなりました。今朝、通勤時の車の温度計は2度でした。来院された患者さんで阿蘇から来られていた人に聞いたら、阿蘇の方はマイナス4度だったとのこと。冬本番ですね。そろそろマフラーや手袋も出そうかと思っています。私は以前かなり冷え性でした。白衣のポケットに電気カイロを入れていたほどです。しかし、この2年ぐらい韓国ドラマに凝って、ついでにチゲを日常的に食べるようになり、冷え性がかなり治りました。韓国は日本より寒いので、やっぱり温まる料理が多いのだろうと思います。唐辛子はもちろん温まりますが、唐辛子だけでは汗が出て結果的に冷えてしまいます。インドやタイのカレーなどにも唐辛子がたっぷり入っているのを見ると、必ずしも温めずに冷やしてくれるということがわかります。

    それでは韓国料理で何が体を温めるのでしょう。唐辛子、ニンニク、生姜、ネギ、ニラ、味噌、牛肉などどれも温める食材です。それらを組み合わせてアツアツの鍋(ちげ)にして食べることで温まるに違いありません。さて、話題をひさしぶりにコロナの話にしたいと思います。新聞によると、ヨーロッパも韓国も相当患者数が増えていて、警戒レベルが上がっています。日本だけが世界的にも不思議なくらい落ち着いており、忘年会でもできそうなほどです。理由はわかっていませんが、諸説あります。納豆や味噌などの発酵食品がいいのだとか、緑茶がいいのだとか、言われますが、わかりません。

    ただ、これほどまでに沈静化して社会活動が普通にできていることは決して当たり前ではなく、天に感謝してもしきれないほどです。ニュースでは次の変異株の話題で持ちきりですが、みずぎわ作戦というのは決して成功しませんからいずれ日本にも入ってきます。今幸せな生活ができていることに感謝しつつ、少しでも長く今のような平和が続くよう、ハメを外さず体力を落とさないような節度ある生活を続けることが大切だと思います。

  • 効率良い勉強法

    昼休みに訪問診療に出かけると、今週は中高生が昼で帰宅しています。期末テストがあっているようです。その後は、受験生にとっては本番の試験が目白押しとなります。共通テスト(以前のセンター試験)もまもなくです。塾の先生たちは大忙しです。受験生をもつ親も気が気ではありませんが、代わりに勉強してあげるわけにもいかないのでヤキモキします。この期に及んで勉強しろと怒鳴っても仕方ありません。してあげられることは、風邪ひかないように健康管理、栄養管理と陰ながらの応援でしょう。親が出しゃばっていいことは何もありません。

    自分の勉強の思い出。高校時代は学校が終わるのが早かったので夕方5時ごろには家に帰っていました。そこから夜12時まで7時間あります。なので、どうしても毎日7時間は勉強したい。でもお腹が空くのでご飯に時間を取られる。お風呂も入ればあわせて1時間はロスする。すると帰宅後勉強できるのは6時間が精一杯か。いや、朝学校に行く前早起きして1時間勉強しよう。それで毎日7時間は勉強できる。そんなふうに考えながら高校の3年間は過ごしました。もちろん家庭で毎日7時間勉強するには、計画が必要です。1時間ごとに課目を変えて気分転換する。その日にすることは前日に決めておく。

    そして、勉強に取りかかる時、新しいところから始めると、エンジンがかかるのに時間がかかると気づき、秘策を考えつきました。例えば今日問題集を1章済ませて、明日は2章をすると決めたとします。翌日、効率よく(マッハで)2章の問題に取りかかるためには前日の勉強を1章で終わらせず2章の1問目まで解いて終わる。すると翌日は2章の2問目からスタートするのは全く助走を必要としないのです。それに高校時代気付いてからというもの、仕事をキリのいいところで終わらせるのはバカで、あとちょっと先までしておくことが大切だとずっと心がけてきました。

    ホスピタルメントさくら西館にて

  • いよいよ12月になりました

    午後からポツポツ降り出した雨は夕方激しい雷雨となりました。季節外れの雷にびっくりしました。診察室ではわからなかったのですが、近所に落雷があったそうです。当院は小高い丘の上なので比較的雷がおおく、パソコン(電子カルテ)のシステムなど心配です。

    院内待合にはTVの他にBGMをかけていますが、最近はクリスマスBGMに変わりました。私はこのクリスマスの音楽が好きです。アレクサにもクリスマスの曲をかけるよう頼みます。クリスマスの曲とは言え、デパートやモールなどでかかっているようなむかし懐かしのクリスマスソングではありません。カントリーミュージックとかポップス系のクリスマスソングです。気持ちが明るくウキウキした気分になります。アメリカには無数のFM局がありますが、この季節は24時間クリスマスミュージックをかけ続ける局もあり、雰囲気も盛り上がります。一昨年までは院内にクリスマスツリーを飾っていたのですが、コロナになってから中断しています。というのは、保健所からの指導で待合の椅子を一つおきにしか座れないようにしており、本来座れる人数よりキャパシティーが半分になっているため、邪魔なツリーをおかずできるだけ座っていただけるようにと思っているのです。

    なかにはクリスマスの浮かれた雰囲気が嫌いだというひとも結構います。周りが浮かれるほど自分の孤独感、寂しさがひしひしと伝わってくるからです。アメリカでは家全体を電飾でピカピカにして子や孫がくるのを楽しみにしている家庭も多かったですが、私も留学中はアパート暮らしでお金も余裕がない生活の中、キラキラ電飾の輝く住宅街を歩くと窓からチラッと見える暖炉の暖かい炎や家族団欒の人陰をみて、マッチ売りの少女のような気分になりました。

    嘉島イオンモール

  • ダウンはもう古い?

    もう11月も終わりですね。今年は2年ぶりに少人数の忘年会くらいはできそうなので、12月は忙しくなりそうです。そもそも12月といえば、お歳暮、大掃除、年賀状、クリスマスと行事が目白押しです。昔、バブルの名残のあった頃は本当に毎日飲み会がつづいたこともありました。景気が良過ぎて夜にタクシーを見つけるのも一苦労なんて時代があったのは今は昔。これからの日本の未来にそんな元気な時代が戻ってくるでしょうか?まあ、今の若い人達は上司に連れられて高い料亭にいくより、気の置けない友人たちと居酒屋で飲んだほうが楽しいというかもしれません。そうそう、今の若い人達はあまりお酒も飲みませんね。ワイワイ食べるだけです。

    今日、新聞広告を見ていたら、Mizunoのベストが大々的に宣伝されていました。なんと、ベストに電熱線が張り巡らされていて、充電式の電池をつなぐと一日中ポカポカだそうです。すごいですね。電気毛布を洋服に仕立てたようなものです。昨日ブログに書いたアウトドアショップで見かけたのですが、なんと最新の寝袋がコットンでできていました。これまでの寝袋といえば、軽くて暖かいダウンが定番でした。それが、コットンに逆戻りしたというのは感慨深いです。おそらく、暖を取るために水鳥をたくさん殺してしまう今のダウン製品はSGDs(持続可能な開発目標)に反するのだろうと思います。ユニクロではリサイクル・ダウンジャケットという製品があり、回収したダウンをリサイクルしています。世の中はどんどんこういう方向に進んでいます。ということで、ダウンを使わず、電熱線と電池を内蔵した新しいベストは非常に時代にマッチしたものと考えるのです。

    ところで、今週1週間は熊大医学部の学生さんが当院に実習に来ています。座学だけではイメージがわかないので、臨床の現場を体験するというのが目的となります。私の近くに座って熱心にメモを取ったりしていると思いますが、学問的なことだけしか書いていません。個人情報が漏れることのないよう気をつけていますので、ご心配なく。もし、診察中に学生さんが気になって話しにくいという場合は遠慮なくそう言っていただけると配慮します。よろしくおねがいします。

     

  • 冷え症には附子(ぶし)

    先日、近所に食パン屋さんがオープンしたので、1本(2斤分)を買ってきました。焼かずに手でちぎって食べたら美味しいという案内だったのでその通りに食べたところ、本当に美味しい。ほんのりと甘いので、何もつける必要がありません。いたまないうちにと思って3日で全部食べたところ、なんと2キロも太ってしまいました。パン以外は通常通りの食事をしているので、原因はパンしか考えられません。医学的には、太った原因はパンのカロリーだけが問題ではありません。パンは小麦の炭水化物ですから食べれば血糖が急上昇します。その上がった血糖を下げるため膵臓からインスリンが出ます。インスリンは血液中のブドウ糖を筋肉や肝臓の中に取り込み、血糖を下げますが、組織中に取り込んだブドウ糖はエネルギーとして使わなければ脂肪として貯えられるのです。炭水化物、おそろしや。

    毎週末はジムに行って走っています。今日は祝日で、訪問診療は通常通りありましたが、時間に余裕があったので、ジムで汗を流しました。夏が過ぎて、歩いて通勤するように心がけているのですが、荷物が多過ぎたり夕方用があったりで、なかなか徒歩通勤できる日が確保できません。本来なら毎日徒歩通勤すればわざわざジムに行く必要ないくらいの運動になります。言い訳になりますが、夜7時からほとんど毎日のようにWEB講演会があるので、それに参加して勉強するためには歩いて帰っていては間に合わないというのもあります。時間が欲しい!

    雨が上がってだんだん冷えてきました。冷え性には漢方が一番です。西洋薬で冷え症を治そうとしたらビタミン剤くらいしか思いつきませんが、漢方ではいろいろな処方があります。その人の体質に合った冷え性治療薬。胃腸の具合や冷える場所(手足の先か身体全体か、お腹か背中かなど)を聞きながら最適な薬を考えます。附子というトリカブトを解毒処理した生薬が冷えを治すには必要です。何g使うかなども処方する漢方医の経験や勉強がものをいいます。