むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)

    寝ている時にいびきが止まる(数秒間息が止まる)のを見たことある方も多いかと思いますが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と言います。最近話題になるのは、バスや電車の運転手さんたちが勤務時間中に睡魔に襲われて居眠り運転をして事故になるケースです。

    運転手さんでなくとも、会社で仕事中にどうしようもなく睡魔に襲われるようなら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。無呼吸のせいで熟睡できておらず、疲れが取れないのです。昔は、極度の肥満の人に多いと言われており、実際に肥満の人はSASになりやすいのですが、そこまで太っていなくてもSASが見つかることがあります。最近SASの勉強会に行ったところ、痩せている人でも下顎が細くて小さい人はSASになりやすいと聞きました。逆に顎が張っている場合は少ないようです。

    当院でも睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査ができるようになりました。入院などは必要なく、センサーを自宅でつけて一晩寝ていただくだけです。センサーは、鼻と指に固定します。あとは、寝るときに記録開始のスイッチを押して、朝起きたらスイッチを切るだけです。簡単に検査できます。

    もし同じ寝室で寝ている奥さんやご主人から、「寝ていて息が止まったりするからびっくりしたよー」と言われた経験があれば、ぜひ検査をお勧めします。要予約となっています。

  • 胸キュン

    若い人の胸キュンはいいのですが、ある程度の年齢で胸がキュンとなったらご用心です。この寒い季節には特に多くなります。

    胸がキュンとなる原因はいくつかあります。一つは狭心症。心臓の筋肉が酸欠になった状態です。危険ですから早めに診察を受けましょう。すでに狭心症の診断がついている場合はニトロペンという内服薬を口に入れて溶かすことで症状が軽くなると思いますが、何度も頻繁に起こるときは黄信号です。安静を保ち、次の受診日まで待たずに早めに受診しましょう。

    高血圧がとても悪化した場合にも胸キュンとなるようです。多くの場合後頭部の重い痛みなどを訴えることが多いのですが、心臓にも負担になりますから症状が出ることがあります。きちんと血圧の薬を飲んで、塩分制限をすれば症状は次第に落ち着くでしょう。薬を飲んでも血圧が下がらないようなら要注意。寒い時期、通常の強さの降圧剤では不十分かもしれません。また、この時期に多いのが脳梗塞です。手足に麻痺が出ていなくても小さな脳梗塞という場合があります。その際は、いつもになく血圧が上がったりします。速やかに精査が必要です。

    心臓弁膜症で心臓の弁の狭窄や逆流がひどくて胸キュンになることもあります。これは心臓超音波検査で診断できます。不整脈は動悸が多く、胸キュンという表現はあまりありません。しかし念のため心電図を検査する必要はあると思います。

    また、心疾患でなくても心因性(ストレスなど)が原因で胸キュンになることもあります。これは、精査をしても何も引っかかりませんので、逆にそれが診断に結びつくかもしれません。

    そのほかにも色んな原因がありうる胸キュンです。キュンとなったら、まだまだ若いなと過信せず、早めに精査を受けることをお勧めします。

  • 大地に立つ

    犬の散歩中に気がつきました。大地に立つことは人間をリセットしてくれるようです。

    正確にいうと、大地とはアスファルトやコンクリートの上でなく、草や芝の生えた公園の土の上や田畑や野山のことです。自然の中に立つことで、何かしら体に溜まった電気?ストレス?何かわかりませんがそれがアースされて抜けていき、代わりに大地の気が体に満ちてくる感覚があります。

    いつも犬の散歩には1.5キロくらいの散歩道を通りますが、そのルートは普通に住宅街の道路です。全行程舗装されているので、土に触ることはまずありません。今日はたまたまうちのゴンが公園に入りたがって、ちょっと公園の中を歩きました。すると、上に書いたような気の流れを感じたのです。

    私に整体と気功を教えてくれた先生も以前そのようなことを言われていましたが、あまり実感していなかったのでイメージだけ、なるほどそうだよなーと思っていたのですが、今日は確かにそれを実感したのです。その先生は、裸足で立つといいよとおっしゃっていましたが、今日は運動靴でした。香港や上海などに行ってみるとものすごい人数が公園で気功をやっています。各々いろんな流派があるようですが、残念ながら最近の中国は都会化しており、公園も綺麗に舗装されているのでたいていの人はその舗装された公園で気功をしています。ただ、時々仙人みたいな人が裸足で大木の下に立っているのを見かけます。あれが本物です。

    皆さんも是非散歩ルートに公園の中の舗装されていないところを入れてみてはどうでしょうか。

  • 処方箋は医師の作品だ(という気持ち)

    昨日テレビを見ていたら毎年正月恒例の「はじめてのおつかい」が放送されていました。ご覧になった方も多いと思います。今回は、「しょげないでよbaby」というBBクイーンズの歌が高樹沙耶の作詞だったことから放送されないのではないかという噂でした。私が見た場面では、そのBGMは使われていなかったので、全編を通して使われなかったのだろう思ったら、ちゃんと使われたそうです。よかったです。やはりあの番組にはこの歌がセットで感動を呼びますよね。

    あまりに規則だからとか、放送した後に抗議の電話があるのが怖いとか、そういうことばかりで動くと番組はどんどんくだらなくなります。多少の批判、批評は受けるつもりで自分の価値観を信じて良いと思うものを作品として作り上げてもらいたいものです。最近のテレビ番組は作品というほどのものが少ないです。

    ネット社会の現代では、電波垂れ流しのテレビというのは時代遅れでやはりネット配信のオンディマンド型のもの(YouTubeのような)こそニーズがあるわけですが、これら動画配信番組だと、見た人の評価が出ますから価値なしのものは誰にも相手にしてもらえません。視聴できる番組は星の数ほどあり、くだらない番組はあっという間に葬り去られるわけです。例えば、何かとても面白いことや重大な発表がもうすぐある、みたいな番組予告をしておきながら、番組の最後まで何もなく、ついに最後の最後で超くだらない終わり方をするバラエティー番組など、最近結構目にしますが、内容を伴わないうわべだけの作品というものは価値なしです。

    自分の仕事も一つ一つ価値あるものになるよう考えます、惰性でいくのが一番いけないと思っています。惰性というのは、例えていえば先月処方した薬が今月も同じで良いかどうかはかなりよーく考えないとわからないということです。私は結構頻繁に処方をアレンジします。なぜなら、今日のAさんは先月のAさんと同じではないからです。

  • 漢方講演の準備

    1月下旬に熊本大学で漢方の講演を頼まれました。去年も同じセミナーで何度か講演をしたのですが、この半年くらいは自分のクリニックの開業に伴い、講演どころではありませんでした。なんとかひと段落ついたところで、今月のセミナーを引き受けることにしたのです。

    今回のテーマは「精神科領域の漢方治療」です。実際には私が見てるのは心療内科ですから、そう書くべきものだったかもしれません。「心と漢方」というテーマでもよかったかと思います。

    果たして漢方がいかに心に効くのか、これはなかなか面白いところです。私の得意とするのは精神科の病そのものではなく、ストレスなどが原因で起こった体の不調(食欲不振、全身倦怠、ふらつき、不眠、目のピクつきなど)の治療です。通常ですと、抗うつ剤や睡眠薬を使って治療するところですが、患者さんの中にはそう言った薬の使用を嫌がられる場合が結構あります。なんとか漢方で・・・と頼まれます。私もいろいろ努力するのですが、漢方だけではなかなか簡単には治りません。やはり、眠れないなら睡眠薬を使った方がどんなに簡単に治療できることでしょうか。しかし、漢方と西洋薬を併用することで、自然と西洋薬はいらなくなったり、ごく少量でよかったりということはしばしば見受けられます。漢方だけで症状がコントロールできるようになったら、あとは減薬から治療終了まではハードルが低いです。

    どうしても漢方だけで治したいというなら時間がかかります、早く治して楽になりたいなら西洋薬も少しだけ使いましょう、と言います。圧倒的にその方が経過が良いです。したがって、今度の漢方セミナーでも、漢方にこだわらずに西洋薬も併用する実際の姿を紹介しようと思っています。